ネットロアをめぐる冒険

ネットにちらばる都市伝説=ネットロアを、できるかぎり解決していきます。

渋谷のハロウィンはいつから混雑するようになったのか、光陰矢のごとし

 

さて、渋谷のハロウィンイベントは今年も盛り上がっていたようです。

 

www.yukawanet.com

 

しかし、いつから渋谷の駅前はハロウィンのイベント会場と化してしまったんでしょう。ちょっと調べてみたいと思います。

相変わらず、Google検索で期間を指定して調べます。

まず2014年。

matome.naver.jp

こんな感じでまとめられています。

 

2013年はどうでしょう。

www.youtube.com

Youtubeに、渋谷のスクランブル交差点の様子が出ています。

 

2012年。

www.youtube.com

ここもなにやらすごいことになっている様子がわかります。

 

2011年。

www.youtube.com

数は少な目のようにも思えますが、仮装した人たちが行きかっていますね。

下の動画はスクランブル交差点が映っています。31日だとすると、仮装しているのは彼だけですね。

www.youtube.com

 

で、これより以前になると、ハロウィンに関する渋谷についての記事や動画はぐっと少なくなります。本格的になってきたのは2011年ぐらいからのようです。

 

しかし、ここで終わっては面白くないので、本当にそれより前はどんな感じなのか、今度はtwitterで確認をしてみます。

「since:2010-10-01 until:2010-11-2 ハロウィン 渋谷」という感じで検索をします。

 

では2010年。

 

 

  

 

とあり、2010年も渋谷は仮装した人がいっぱいいたようです。ただ、今のようにスクランブル交差点ではなく、センター街のあたりとかのようです。

 

2009年はいかがでしょう。

 

 

 

 

 

2009年も渋谷はハロウィン仮装だったようです。ただツイートをみて思うのは、2009年は社会の世情として、そこまでハロウィンは広まっていない、という雰囲気があったみたいです。

 

2008年はぐっとツイートが減ります。

 

 

 

twitterの当時の普及率も関係あるのでしょうが、そこまで大勢という印象は受けません。

2007年が渋谷のハロウィンに関してツイートが残る最後の年です。まあ、twitterの開始が2006年だから当たり前ではあります。

 

 

リンク先には、渋谷のどのあたりでしょうね、スパイダーマンの二人組みが映っています。

個別「[forestk]スパイダーマンに遭遇」の写真、画像、動画 - twitter's fotolife

 

他にもこんなツイート。

 どうも最初のほうは、日本にいる外国の方の仮装のほうが目立っていたようです。

 

というわけで、渋谷で仮装が見られるようになって来たのは、遅くとも2007年ごろからは現象としてはありました。

なんで2007年ごろなのかなあというところですが、もはや憶測をするしかありませんが、その前年にサッカーのワールドカップがあって、渋谷が騒然としていましたね。

blog.livedoor.jp

そういう記憶もあって、「集まるならシブヤで」みたいなノリが徐々に広まったのかもしれません。確かに、本格的に渋谷が占拠されだしたのは2011年からであり、この前の年もワールドカップがありましたね。

ただ、もっとうがった見方をするなら、2011年はあの震災の年でもあります。となると、この年の前半は華やかなイベント関係のものは自粛傾向にありました。これが年末近くになり、「そろそろいいべ」と、いろいろな店やら団体やらがハロウィンの時期に企画をし、結局そういうイベントがいくつも重なり*1、結果的に渋谷が仮装した人でいっぱいになってしまった。その偶然の結果が「お、なんかスクランブル交差点が仮装でうまるとイイネ」みたいな印象になり、不特定多数が集まるようになった、という経緯になるんではないでしょうか。これはもはや妄想の領域ですけど。

 

いずれにしても、どうも私たちは記憶を上手に時系列に並べて覚えていられないようです。光陰矢のごとしといいますが、しかしその矢は止まっていてかつ、バラバラなんですね。

*1:検索すると、確かにイベントが前年に比べて多いような気がします。

ハロウィン イベント 渋谷 - Google 検索(2011年)

ハロウィン イベント 渋谷 - Google 検索(2010年)