ネットロアをめぐる冒険

ネットにちらばる都市伝説=ネットロアを、できるかぎり解決していきます。

多産の勲章を制定している国をまとめてみた、我々は患者である

少し前になりますが、「子ども4人産んだら表彰」といった自民党議員に対して批判が集まりました。

 

www.huffingtonpost.jp

 

記事では、「Twitter上で「ナチスと同じ発想」などと批判する声が挙がっている」という声を紹介していましたが、フランスをはじめとした他の国でもこの「勲章」の制度があるため、少々フェアな書き方ではないなと思いましたので、以下のように呟いたところ*1

 

 

反応がまあまああったので、しっかりまとめてみようと思います。

 

***

フランスについて

先にいくつか指摘されていたのが、フランスの「Médaille de la famille(家族勲章)」です。

 

www.service-public.fr

 

授与には一定の条件があります。

 

・élevé au moins 4 enfants de nationalité française,
・dont l'aîné a atteint l'âge de 16 ans,
・et qui a fait un constant effort pour élever ses enfants dans les meilleures conditions matérielles et morales possibles.

・フランス国籍の4人の子どもがいること

・年長の子どもが16歳に達していること

・可能な限りの物質的・道徳的援助でもって、継続的に子どもを育てる努力を続けてきたこと

Médaille de la famille | service-public.fr

 

注意することは、フランスのこの勲章は、4人産むことだけでなく、16歳まで育て上げることが条件になっていることです。確かに、出産も大変ですが、長いのはそこから自立できるまで育てることですものね。ちなみに、この授与は、現在は母親・父親の区別はありません*2

 

この勲章については、第一次大戦後の1920年5月26日に制定されています。日付にぴんときたら勘がいいですが、母の日ですね*3。後述しますが、母の日と第一次大戦によってヨーロッパを襲った少子化問題、優生学の発展、そしてこの多産への勲章授与は密接な関係があります。

 

当時の社会福祉大臣のJules-Louis Bretonは、制定前の大統領宛の文書の中で、この勲章の理由について以下のように述べています。

 

Le relèvement de la natalité, qui s'impose à notre pays pour ne pas déchoir du rang où sa victoire l'a placé, et pour lui permettre d'en récolter tous les fruits, est avant tout une question morale.

Nous ne devons donc rien négliger de ce qui peut encourager les mères françaises à faire à la maternité la part qu'elle doit avoir dans l'idéal de ceux qui fondent un foyer.Que la mère de famille soit honorée comme elle doit l'être, qu'elle se sente entourée du pieux respect et de la déférente sollicitude de ses concitoyens, au lieu de se heurter à l'indifférence, pour ne pas dire à la malignité publique(以下略)

出生率の引き上げと言うものは、わが国に課せられた勝利を諦めてはならないものであり、成果を出さなければならないものでありますが、とりわけ道徳的な課題を含むものであります。

我々は、フランスの母親が理想的な家庭を築くために行われる母性を奨励することについて無視することはなりません。この家族の母親と言うものは、公共の嫌悪や無関心にさらされることなく、尊敬や恭しい心遣いを市民から受けるべきものであります*4

Médaille de la Famille française

 

Bretonは女性の地位向上に尽力した人物でもあり、無論、少子化対策として行われた面が大きいのでしょうが、当時は蔑ろにされてきた母親たちの出産・子育てへ光を当てるという側面もあったのではないでしょうか。

 

1920年当時は「フランス家族」メダルとして、フランス国籍をもつ母親にしか授与されませんでした。メダルも3種類あり、5人はブロンズ、8人はシルバー、10人はゴールドと、子どもの数によって色分けされました*5

 

この法令はかなり細かく改訂されていっているのですが、1982年に大きく改正され、2004年にそれまでの法令が廃止され*6、「フランス」の名前がとれると、両親はフランス人である必要もなくなりました。2014年からは、メダルの種類もひとつに統一されています。

 

ロシア・ソ連について

そもそも私が今回の話に疑問をもったのは、ソ連では、大家族に勲章を与えていた話を知っていたからでした。前のブルガリアの独身税の話*7で使った引用を再掲してみます。

 

多くの国々と違ってソ連では今日でも(引用者注:事典の発行は1989年)<産めよ殖やせよ>と出産が奨励されている。そのため、保育園等の児童施設の整備、出産手当の増額、住宅配分の優遇措置、<母親英雄>(10人以上の子供を産んだ母親に与えられる)などの名誉称号・勲章の授与、等々の政策がとられている。他方で独身者は社会の寄生者(子の養育義務を果たさず、年をとると国を媒介に他人の子に扶養されることになる)と批判され、早婚が奨励され(学生の18%は結婚している)、独身者や子のいない者には<独身・無子税>が課せられている。


『ロシア・ソ連を知る事典』P112

 

共産主義体制のソビエトにとって、「家族」という単位は「人間(労働力)の生産(生物学的生産および身体的・精神的再生産)の場としてとらえる傾向が強」く、家族に関わる問題は「何よりもまず人口問題」*8として直結することとなります。

 

「母親英雄」の受勲は1944年に制定されましたが、1991年のソ連解体とともに廃止になりました。けれども、2008年に「ордена «Родительская слава»(勲章「親の栄光」)」として、似たような大統領令が出されています。

 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ru/thumb/f/f0/%D0%9E%D1%80%D0%B4%D0%B5%D0%BD_%C2%AB%D0%A0%D0%BE%D0%B4%D0%B8%D1%82%D0%B5%D0%BB%D1%8C%D1%81%D0%BA%D0%B0%D1%8F_%D1%81%D0%BB%D0%B0%D0%B2%D0%B0%C2%BB_%28%D0%BC%D1%83%D0%B6%29.png/150px-%D0%9E%D1%80%D0%B4%D0%B5%D0%BD_%C2%AB%D0%A0%D0%BE%D0%B4%D0%B8%D1%82%D0%B5%D0%BB%D1%8C%D1%81%D0%BA%D0%B0%D1%8F_%D1%81%D0%BB%D0%B0%D0%B2%D0%B0%C2%BB_%28%D0%BC%D1%83%D0%B6%29.png

 

大統領令には「4人かそれ以上の子どもを育てた( один из родителей (усыновителей), которые воспитывают и (или) воспитали четверых и более детей )*9」親ということで、特に母親・父親の区別はないようです*10。また、勲章だけではなく一時金ももらえます*11

 

その他の共産圏について

親玉のソビエトが制定したこともあって、他の共産圏の国々も、この多産に関する勲章についてつくったようですが、近年いくつかの国が復活をしています。

 

カザフスタンは「Көп балалы аналарға арналған наградалар」という法律で、多産の母親を表彰しています。1995年から施行されています。

 

 

https://olxkz-ringkz01.akamaized.net/images_slandokz/196585886_1_644x461_kumis-alka-astana.jpg

 

В Казахстане по законодательству термин «многодетная мать» применяется к матерям, имеющим 4-х и более детей. Также есть почетные награды: «Алтын алка» - мать, имеющая 7 и более детей, а также «Кумiс алка» - мать с 6-ью детьми.

カザフスタンでは、法律により、4人以上の子どもを持つ母親を「多くの子どもをもつ母親«многодетная мать»」と呼びます。また、6人以上の子どもをもつ母親に「シルバーメダル«Алтын алка»」を、7人以上育てた母親に「ゴールドメダル«Кумiс алка»」を授与します。

Каково быть многодетной мамой в Казахстане? (пособия, награды, пакет необходимых документов) — Статьи на Pandaland

 

カザフスタンは、毎月自治体から多少の援助金をもらえるようですが、あまり金額は高くないようです*12

 

ウクライナは、2004年から「母親英雄(Мати-героїня)」の法律を制定しています。ソ連のやつと名前が一緒ですね。これは、「子どもを5人以上、8歳になるまで育てた母親(жінкам, які народили та виховали до восьмирічного віку п’ятьох і більше дітей)*13」に贈られるそうで、16000UAHの一時金が出るようです。

 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/27/Matigeroina.jpg

 

ベラルーシでは、5人以上の子どもを育てた母親に「Ордэн МАЦІ」という勲章をあげています。これは1995年からですね。

http://president.gov.by/uploads/images/ord-materi.jpg

 

キルギスでも、1996年から、「Орден «Матери-героини»(母親英雄)」の勲章が授与されています。

 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f5/Order_Baatyr_ene.jpg/150px-Order_Baatyr_ene.jpg

 

現在は、7人以上育てた母親に授与されているようです。

 

というように、元共産圏の国々では、この多産への勲章は復活しつつあるようです。恐らく少子化が原因だとは思うのですが、時期が似たり寄ったりなのは、何かしら理由があるんでしょうかね。そこらへんの地政学的なアプローチはちょっとできませんでした。

 

勲章に意味はあるのか

ということで、地域的に偏りはあるものの、「多産への勲章」という行為は、現在でも行われていることはわかりました。

 

しかし、現在行われていることと、その方法が有用かということについては別問題です。

 

第一次大戦からファシスト台頭ごろまでのヨーロッパの「少子化」についてはいくつか研究がありますが、私がとりあえず手にできたのはマゾワーの『暗黒の大陸』だけだったので、今回はそちらを中心にして話をします*14

 

 

暗黒の大陸:ヨーロッパの20世紀

暗黒の大陸:ヨーロッパの20世紀

 

 

マゾワーは、第一次大戦時からの出生率の落ち込みを指摘しつつ、ヒトラーを筆頭としたファシストたちだけがこの「多産」を支持したわけではないことも付け加えています。

 

彼ら(注:ヒトラーたち)の宣伝思想の多くは、フランス人の努力をモデルとしていた。フランスは子だくさんの母親に「フランス家族」メダル――五人の子もちには銅メダル、十人の場合は金メダル――を授与していた。戦争による流血のあと、愛国的義務を果たしたというわけである。(中略)一九二〇年代には、花屋と文房具屋の発明品である母の日は、資本主義が母性への執着をどんなふうに利用できるかを示す、さらなる例となった。

『暗黒の大陸』P116

 

そもそも、今回批判されているナチスの母親十字章(Ehrenkreuz der Deutschen Mutter)は、フランスの家族勲章をモデルにしています。ファシストの台頭の前から、出生率の落ち込みはヨーロッパで大きな問題として認識されていました*15。出生率の低下は、戦争による死者の多さもそうですが、労働力不足による女性の社会進出、地位のパラダイム・シフトが起こったことによるものという説が一般的のようです。ヨーロッパの政府は、女性を「主婦」にするために様々なプロパガンダを行いましたが、ことごとく失敗しています。マゾワーはその理由を以下のように指摘しています。

 

出生率増加主義が戦間期に失敗したのにはいくつもの理由がある。そのなかで最も重要なのは、政府の政策がしばしばあまりにも安上がりのものだったことだろう。(中略)多くの政府は、絶望的な財政状況のために、影響を与えるのに十分な水準の諸因を設定するのには躊躇した。創意に富んだファシストの方策である独身税に頼ろうとする政府はほとんどなかった。多くは警察による取締りや多産の母親へのメダルのような、安上がりだが効果的ではない方策に頼ったのである。

『暗黒の大陸』P120

 

勲章をくれてやることは、税金の控除や継続的な補助金などの方法に比べて、政策としては確かにお金のかからないことではあります。現代でも財政的に貧しい旧共産圏の国々がこぞってこの勲章を復活させているのも、そこに理由があるのかもしれません。

また、ドイツの出生率は1930年代に上昇したのですが、マゾワーはこれを、L.V.Thompsonの「Lebensborn and the Eugenics Policy of the Reichsführer-SS*16」を参照しながら、「ナチスの政策とは関係なかった」としています。

 

体制の人口統計学者は、ナチズムの「精神革命」がドイツ人にもっと子供をもつよう促したのだと主張した。(中略)一九三九年には親衛隊隊員の六一%は独身であり、既婚隊員の家族あたりの子供の数の平均は1.1人であった。

『暗黒の大陸』P120

 

例えば、フランスの「家族勲章」の受勲者は、10年ほど前は100人近くいたようですが、近年は50人程度を推移しています。

 

http://udaf35.fr/wp-content/uploads/2012/11/M%C3%A9dailles-de-la-Familles-attribu%C3%A9es-de-2005-%C3%A0-2015.png

Udaf 35 - Service de la Médaille de la famille

 

この数を果たして少ないと言い切れるかはわかりかねますが、そもそもこの勲章はそこまでメジャーではないのでは?という疑問もあります。

 

Encore très peu connue du grand public, la médaille de la famille française récompense tout père ou mère ayant élevé un certain nombre d'enfants.

公にはあまり知られていませんが、フランス家族勲章は、一定の数の子供を育てた母親や父親に授与されるものです。

Médaille de la famille française : pourriez-vous l'obtenir ? - Magicmaman.com

 

という書き方をする記事もあるぐらいです。フランスの出生率は改善傾向にありますが、それはこの勲章とは恐らく関係がない政策によるものでしょう。

 

今日のまとめ

①フランスには「Médaille de la famille」という、4人以上の子どもを育てた養育者に受勲する制度がある。

②上記制度は1920年に制定され、背景としては主に戦争が原因となった少子化対策のために行われたものであるが、女性の地位向上のためという背景もうかがえる。また、他の国の「多産への勲章」は、このフランスのものが元になっているといえる。

③ロシアや共産圏の国々では、この「多産への勲章」が近年復活しつつある。

④「多産への勲章」は、歴史的に見ても少子化対策に寄与してきたとは考えにくい部分がある。

 

このフランスの「家族勲章」について、当のフランスの人々はどう考えているのか、というところまではわかりませんが、受勲しているニュースを読む限り、あまり否定的なニュアンスはありません*17。ただ、記事の多くは、どうにも高齢の方が多く、そりゃまあ、4人を16歳以上まで育てて・・・と考えると、年かさが増すのはいたし方ありません。感覚としては、年取ってからもらえる日本の褒章関係と似たようなものなのかもしれません。

 

今回私が記事をわざわざまとめたのは、どうにもtwitterでのレスポンスが、こりゃいかがなものかな・・・と思わされるものがあったからです。私は別に尾木ママが悪いとかそういうことを言いたいのではなく、こういう議論をするときは、正確な情報を持った上で話し合うべきだということです。フェアという表現を使ったのはそのためです。

 

ざらっと検索すると、「フランスもやってるんだからこの発言のどこが悪いんだ」みたいなコメントも多数見受けられますが、そもそもの歴史的な成り立ちが違うものを短絡的に結び付けても仕方がないでしょう。それよりも、なぜ西側のヨーロッパではフランスのみしかこの勲章をとりいれなかったのか、という意味のほうも考えてみるべきです。フェアに考えるとは、複数の情報をできる限り集め、自分のこととして考えることだと思います。

 

小林秀雄が私は好きなのですが、彼は『読者』という短文の中でこんなことを書いています。

 

批評家は直ぐ医者になりたがるが、批評精神は、むしろ患者の側に生きているものだ。医者が患者に質問する、一体、何処が、どんな具合に痛いのか。大概の患者は、どう返事しても、直ぐ何と拙い返事をしたものだと思うだろう。それが、シチュアシオンの感覚だと言っていい。私は、患者として、いつも自分の拙い返答の方を信用する事にしている。

『考えるヒント』(文春文庫)「読者」P40

 

色々な情報を目にすると、我々はつい「医者」の立場になってあれこれ言いたくなりますが、その情報の中に生きているのは患者の自分だということを、私も忘れたくはありません。

*1:「Серебряная подвеска」をタジキスタンの話としてあげましたが、これはカザフスタンの「シルバーメダル」のロシア語名であり、国も名称も間違えています。すみません

*2:また、上記条件だけでなく、孤児を育てることや、寡婦などについても、申請によってメダルが授与されることもあるようです。団体に付与される場合もあります。

 

Le Président de la République a remis, ce samedi 20 décembre, la médaille de la famille à Florence Leduc, dans le cadre de sa présidence de l'Association Française des Aidants. Cette médaille généralement attribuée à des parents de familles nombreuses a été octroyée à titre exceptionnel à une association !

大統領は、12月20日土曜日、フランス介護協会の代表に、「家族の勲章」を授与しました。この勲章は、一般的には大家族に与えられるものですが、例外的に当団体に授与されました。

Médaille de la famille | Association Française des aidants

*3:フランスは5月の最終の日曜日が母の日です

*4:ちょっとここのフランス語が難しくて意訳しました。大意はあっていると思うんですが。

*5:

Art. 2. — La médaille de la Famille française comporte trois modèles :
Le modèle de bronze est accordé aux mères de famille remplissant les conditions prévues à l'article 1er, lorsqu'elles auront eu cinq enfants légitimes simultanément vivants, le dernier étant âgé d'au moins un an.
Lorsque, les mêmes conditions étant remplies, le nombre des enfants est de huit, la médaille est d'argent. Quand il est de dix, elle est de vermeil et porte le nom de médaille d'or.
Les enfants tués à l'ennemi, ou décédés des suites de blessures ou de maladies contractées aux armées pendant la guerre comptent au même titre que les enfants vivants pour l'obtention de la médaille.

Médaille de la Famille française

*6:

Abrogé par Décret n°2004-1136 du 21 octobre 2004 - art. 4 (V) JORF 26 octobre 2004

Décret n°82-938 du 28 octobre 1982 CREANT UNE MEDAILLE DE LA FAMILLE FRANCAISE. | Legifrance

*7:

ブルガリアに独身税は存在したか、グーグル検索で世界を知ろう - ネットロアをめぐる冒険

*8:『ロシア・ソ連を知る事典』P111

*9:

Указ Президента РФ от 13.05.2008 № 775 — Викитека

*10:2010年に、ロシアの勲章関係について大きく変わったようですが、この「親の栄光」については、多少の変更のみだったようです。

Указ о мерах по совершенствованию государственной наградной системы РФ — Российская газета

*11:

Указ Президента РФ от 13.05.2008 № 775 — Викитека

Установить, что при награждении орденом «Родительская слава» одному из награжденных родителей (усыновителей) выплачивается единовременное денежное поощрение в размере 50.000 рублей в порядке, определяемом Правительством Российской Федерации.

この「親の栄光」を受勲した保護者はロシア政府が決めた方法で、50000ルーブルの一時金を受け取ることができる。

Указ Президента РФ от 13.05.2008 № 775 — Викитека

*12:8824 тенгеの記載があるので、日本円で3000円程度かと。向こうの物価がよくわからないのですが・・・

*13:

Присвоєння почесного звання України «Мати-героїня» | Служба у справах дітей та сім'ї Київської обласної державної админістрації

*14:

実は、小玉の『1920年代の母子イメージと家庭教育に関する比較社会史的研究』という一連の研究がとても有用だということは知っているのですが、以前別の記事のときに一度目を通しただけで、資料を破棄してしまいました。また手に入れたら追記いたします。

KAKEN — 研究課題をさがす | 2006 年度 研究成果報告書概要 (KAKENHI-PROJECT-15530510)

*15:

人口減少の恐れは、戦争終結後も消え去りはしなかった。反対に、離婚率の増加や一連の悲観的な人口統計の見通しによって、この問題はさらに大きく取り上げられるようになった。

『暗黒の大陸』P115

*16:

Lebensborn and the Eugenics Policy of the Reichsführer-SS | Central European History | Cambridge Core

*17:

Dijon | Médaille de la famille française à Dijon : seize mères décorées

https://www.lanouvellerepublique.fr/actu/medaille-de-la-famille-pour-rene-ligeron

La médaille de la famille pour Marcelle Vallereau - 16/09/2017 - ladepeche.fr

など。

否定的な意見としては、ヒジャブをまとった人が多く写っている写真を指摘し、「これが伝統的なフランス人なのか」というような、少々レイシスト的コメントなんかがありました。要するに、移民が子だくさんなんだろう、みたいな考えですね。

Médaille de la famille française : les mères voilées primées | 24heuresactu.com