ネットロアをめぐる冒険

ネットにちらばる都市伝説=ネットロアを、できるかぎり解決していきます。

「酒は百薬の長」は誤りなのか、わからないことはわからない

私はお酒はあまり嗜まないんですが、今日はお酒に関するネットロア。

 

 

「酒は適量なら体にいい」説の根拠としていた研究の、「お酒を全く飲まない人」に、「病気でお酒をやめた人」も含まれていたため、それを取り除いたら、飲めば飲むほど死亡リスクがあがる結果になった、という話。

 

しかし、番組のグラフのテキトーさ加減(引用元が曖昧、数字もない)が気になったので、ほんとうにそうなのかしらん、という感じでいつものように調べてみました。

 

 

***

 

 

2017年の番組

調べると、これは「林先生が驚く初耳学!」の2017年12月3日の放送のものということがわかります。内容を書き起こしてみます。図については私が雑に書き直しました*1

 

「カンパーイ」

(飲み会の映像)

ナレーター「昔から言い伝えられる、「酒は百薬の長」という言葉。飲み過ぎはともかく、適度な量のお酒は体によいとされてきた根拠は、1974年の飲酒量と、病気リスクを表す論文」

 

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ナレーター「適度に飲む人のほうが、心筋梗塞や脳梗塞による死亡率が低い、ということが科学的に証明されてきたのですが…」


ナレーター「「酒は百薬の長」は、大間違いだった」

ナレーター「このグラフが証明していた「酒は百薬の長」が、最近覆されたんですが、知ってた? それとも初耳?」


知ってたボタンを押す。


林先生「糖化という観点、つまりアルコールが糖に…アルコールは糖にならんぞ」

 

知らないボタンをお押す。


ナレーター「このグラフに隠された、とんでもないミスとは?」

 

CM


ナレーター「酒は百薬の長という定説はなぜ覆されたのか」

 

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ナレーター「このグラフによると、適量のお酒を飲んでいる人の死亡率が、全く飲まない人よりも低くなっていますが、


総合診療医 徳田安春「いろいろな病気になってですね、お酒が飲めなくなった人たちが入っているということが、わかったんですね」


ナレーター「ここが初耳ポイント。実は、このグラフの全くお酒を飲まない人に、既にお酒を飲めないくらいの病気を患っている人も含まれていたんです。では、病気でお酒を全く飲めない人をのぞいてみると・・・」

 

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ナレーター「お酒を飲めば飲むほど、死亡率が高くなるグラフに。」

ナレーター「認定初耳学。「酒は百薬の長」は、裏付けていた研究の方法に大きな誤りがあった。」

ナレーター「しかし先日、ビールに含まれるホップを摂取することで、認知機能が改善されるという基礎的研究結果も発表されました。お酒は適量に控えて、くれぐれも飲み過ぎには気をつけましょう」

 

まとめると、

 

◯適度に飲む人のほうが、心筋梗塞や脳梗塞による死亡率が低い、ということが1974年の研究をもとに言われてきた(このグラフはJカーブと呼ばれます)。

◯しかしその研究の全くお酒を飲まない人の中に、もともと病気でお酒が飲めない人が含まれていた。

◯その人を除くと、飲めば飲むほど死亡率が高くなるグラフになる。

 

という感じでしょうか。

 

しかし、このコーナーでは結局「お酒は適量に控えて」と呼びかけていますが、これでは説と矛盾してしまいます。なぜなら、この説は「飲めば飲むほど死亡率が高い」という話なのですから、「お酒は飲まない方がいい」にならなければなりません。申し訳程度にキリンの傘下の研究所のホップの話を付け加えています*2が、ボケなくたって死んじゃったら意味ないじゃーん。

 

1974年の研究

それはともかく、グラフには一応引用元として、

 

・「1974年発表飲酒量と病気リスクを表す論文より」「心筋梗塞と脳梗塞に関するグラフ」

・監修:徳田安春「心筋梗塞と脳梗塞に関するグラフ」

 

の曲線と直線のグラフそれぞれに記載されていますが、これではいったいなんの研究かさっぱりわかりません。

 

こりゃあ探すのが大変かなあとも思ったのですが、実は、番組内でナレーションはないものの、1974年の論文とみられるものが、画面上には映し出されるので、当該(と思しき)論文はすぐに見つかります。

 

annals.org

 

「心筋梗塞の前のアルコール消費について」というKlatskyによる1974年の研究です。一応ざっと読んでみましたが、464人の心筋梗塞の患者を対象とした研究で、アブストにはこう書いてあります。

 

There was a larger proportion of teetotalers among those who had a myocardial infarction (P < 0.01) as well as a smaller proportion of moderate (two or less drinks per day) and heavy (three or more drinks per day) consumers of alcoholic beverages.

心筋梗塞を患っている人々の中では、絶対禁酒者(引用注:teetotalers お酒を全く飲まない人)の割合が最も大きく、中程度(1日2回以下の飲酒)・それ以上(1日3回以上の飲酒)のアルコールを消費する人の割合はそれよりも少なかった。 

 

なるほど、この「teetotalers」について、過去に飲酒をしていた人も含んでいることが問題になったのではないか、ということなんでしょうかね。

 

ただいくつか気にあるのは、Klatskyはこの1974年の論文で、いわゆるJカーブのグラフを載せてはいないんですね。もちろんデータとして、絶対禁酒者と飲酒者の比較は載っているのですが、私には知識がないので、このデータが果たしてJカーブになるのかはちょっとよくわかりません。

 

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Klatsky 1974 P295 心筋梗塞患者の絶対禁酒者の割合

 

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Klatsky 1974 P296 心筋梗塞患者の飲酒者の割合

 

 

また、番組ではグラフについて「心筋梗塞と脳梗塞」によるものとしていますが、Klatskyの1974年のものは「心筋梗塞(Myocardial Infarction)」の患者を対象としているのでこちらも合わないような気がします。同じ心血管疾患のものということなんでしょうか。ちょっとよくわかりません。

 

また、番組が言うような、「酒は百薬の長」を体現するような、中程度のアルコールが心血管疾患にいいとした研究は、Klatskyだけのものではありません。たとえば、Marmotの1981年。

 

Cardiovascular mortality was greater in non-drinkers and non-cardiovascular mortality was greater in the heavier drinkers.

心血管疾患の死亡率は非飲酒者がより高く、心血管疾患以外の死亡率は大量の飲酒者のほうがより大きかった。

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(81)92032-8/fulltext

 

Klatskyが、心筋梗塞とアルコール消費についての疫学的な調査の先駆者ではあるとは思いますが*3、番組の放送の仕方では、まるで、「適度な飲酒」をすすめる根拠がその研究しかないように誤解しそうなところに注意が必要です。

 

30年前からある問題

このままではよくわからないので、「全くお酒を飲まない人の中に、もともと病気でお酒が飲めない人が含まれていた」という件について調べてみます。

 

なかなかどんぴしゃというものがないのですが、近いものはいくつかあります。

 

J. Rehmによる2008年の「生涯非飲酒者はアルコール疫学の最良なコントロールグループなのか?(Are Lifetime Abstainers the Best Control Group in Alcohol Epidemiology?) 」というものです。2008年10月15日のAmerican Journal of Epidemiologyに掲載されたようです。

 

Rehmは1984、1990及び1992年のアルコール消費と病気リスクに関する研究で、いわゆる絶対禁酒者が適正であったかどうかを調べています。

 

Results indicated that more than half ... of those who reported never having a drink of any alcoholic beverage in the 1992 survey reported drinking in previous surveys. Depending on assumptions, this difference may result in an underestimation of alcohol-attributable mortality of 2%15% in men and 2%22% in women.

結果は、1992年の調査でアルコール飲料を一度も飲まなかったことを報告した人々の半数以上が、以前の調査においては飲酒を報告していたことが示された。この前提条件による違いは、男性で2-15%、女性で2-22%の過小評価につながるかもしれない。

Rehm 2008 P866

 

最大2割ほどの違いが出るならば、確かにJカーブが正比例のような死亡リスクと飲酒量の関係になるのかもしれません、が、とくにRehmはKlatskyの研究に言及しているわけではありません。

 

これはいわゆる「Sick-quitter*4」の問題で、そもそも禁酒者の中には、健康上の理由で禁酒している者もおり、それが病気リスクをあげているのではないかという説です。Rehmはその対策として、全く・ほとんど飲まない人と他のグループを区別し、複数の測定ポイントを作ることを推奨しています*5

 

しかし、「Sick-quitter」の問題はRehmの指摘が初めてではなく、30年前から見られます。

 

Shaperは1988年に「イギリス人男性のアルコールと死亡率:Uカーブの説明(Alcohol and mortality in British men: explaining the U-shaped curve)」で、「Sick-quitter」の問題に既に触れています。

 

The alcohol-mortality relationships (total and cardiovascular) were present only in men with cardiovascular or cardiovascular-related doctor-diagnosed illnesses at initial examination. The data suggest that the observed alcohol-mortality relationships are produced by pre-existing disease and by the movement of men with such disease into non-drinking or occasional-drinking categories. 

アルコールと死亡率(全死亡及び心血管疾患系)の関係は、初診時に心血管または心血管と医師によって診断された男性にのみ存在していた。このデータは、アルコールと死亡率の観察研究は、既往をもつ男性がその既往症によって絶対禁酒、または機会飲酒のカテゴリーに移動することによって生じることを示唆している。

Alcohol and mortality in British men: explaining the U-shaped curve. - PubMed - NCBI

 

Shaperはそのため、飲酒による「保護的(protective)」な効果は根拠がないとしています。番組では「最近覆された」と表現していましたが、研究ベースで見ていくなら、30年ほど前からそのような問題は示唆されてきたことがわかります*6*7

 

 

しかし、番組が言うような、Klatskyの1974年のデータを修正したら直線的なグラフになる…みたいな研究は見つけることができませんでした。徳田先生が独自に計算したのか、なんか他の理由があるのか…*8

 

Jカーブは「誤解」なのか

 

実はKlatskyも同様の問題について、Rehmの研究を元に寄稿をしています。

 

academic.oup.com

 

彼は30年前の自身のアルコールの研究に触れながら、全体の死亡率データについて、「機会飲酒者と絶対禁酒者との間にある多少の違いは、絶対禁酒者の中に飲酒経験のある者が含まれていることから死亡リスクが増加しているという説を支持するものではない*9」としています。

 

この話が妥当なのかどうかは私には判断できませんが、この「Sick-quitter」の問題を考慮しても、Jカーブのような、飲酒がポジティブに働くという研究はいくつも出ています。

 

たとえばThompsonは2013年にJカーブの再検討を行い、

 

Recent studies have separated recent abstainers from lifetime abstainers and the misclassification hypothesis has not been confirmed as an explanation for the J-shaped curve.

近年の研究においては、最近禁酒者になった人と絶対禁酒者を区別しており、誤分類仮設は、Jカーブの説明としては確認されていない。

J-curve revisited: cardiovascular benefits of moderate alcohol use cannot be dismissed. - PubMed - NCBI

 

として、いくつかJカーブの研究結果をあげています。たとえば、Ronksleyの2011年の研究は、1950年から2009年までの研究の分類を再検討し調整をしたメタ解析ですが、それでも心血管疾患の死亡率と飲酒量はJカーブになったことを示しています。

 

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Ronksley 2011 P421

 

また、全体の死亡率に対してもJカーブを描く研究*10もあります。

 

The analysis reconfirms that the relation of alcohol drinking to total mortality is J-shaped, with reduced risk (mainly because of less cardiovascular disease) for lighter drinkers and increased risk for persons reporting more than 3 drinks per day.

この分析は、飲酒と全体の死亡率の関係がJカーブであり、軽い飲酒者のリスクは減少し(主に心血管疾患が少ないため)、1日に3回を超える飲酒をする人々のリスクが高いことを再確認する。

Alcohol Drinking and Total Mortality Risk - ScienceDirect

 

 他にも、

 

However, even after adjusting for all covariates, abstainers and heavy drinkers continued to show increased mortality risks of 51 and 45%, respectively, compared to moderate drinkers.

しかし、全ての今日変量を調整したあとでも、絶対禁酒者と飲酒量の多い人は、中程度の飲酒者のと比較して、それぞれ51%・45%の死亡リスクの増加を示し続けた。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1530-0277.2010.01286.x

 

というHolahanの2010年の研究もあります。

 

なので、誤分類が起こったからといって、心血管疾患のリスクと飲酒量の関係が、ただちに変わったかというと、そうでもなさそうだ、という感じです。

 

誰も知らない

だからといって、「飲酒は適量がいい」というわけでもありません。

最近の研究では、THE LANCETに掲載されたメタ解析の研究が話題になってました。

 

Alcohol use and burden for 195 countries and territories, 1990–2016: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016

https://www.thelancet.com/article/S0140-6736(18)31310-2/fulltext

 

195の国の1990年から2016年までの592の研究を対象にした大規模なものです。日本語で詳しい記事が出ているので、そちらを参照いただければと思うのですが、

 

news.yahoo.co.jp

 

虚血性心疾患などのJカーブは認めるものの、それ以外のリスクがありすぎるので、結果的に飲酒は少量でもリスクがある、という結論になっています。

 

結局、こういうのはチェリーピッキングになってしまうので、現在のところ、飲酒と死亡リスクについて断定できるようなものはないのではないか、ということでしょう。

 

今日のまとめ

①番組が「適度な飲酒は体にいい」根拠にした研究は1974年のKlatskyのもの。ただし、Jカーブのグラフが掲載されているわけではなく、調査対象も「心筋梗塞」だけと、番組内容と合わない点がある。

②また、「適度な飲酒は体にいい」ことを調べている研究はいくつもあり、番組の構成はまるでひとつしか根拠のない研究であるような誤解を与える。

③「全くお酒を飲まない人の中に、もともと病気でお酒が飲めない人が含まれていた」という話は、30年ほど前から存在し、近年、それを反映した研究が進められている。

④研究内容によっては心血管疾患についてはJカーブを維持するものも多くある一方、全体的には飲酒と疾病リスクが正の相関として直線的になるものもあり、「酒は百薬の長」が全くの誤りかどうかはわからない。

 

これはもう仕方がないと思うんですが、どうしてもテレビは、「真実はこうだ!」的なノリでいろいろな番組が構成されているように感じます。この前の徳利の注ぎ方なんていうのも、ひとつの俗説を拡大解釈的にマナーに仕立て上げた格好のものでしょう。大事なのは意外性であり、大なり小なり視聴者を色々な意味で欺くような形でしか面白さが作れない、というのは、少々悲しみを感じます。

 

今回の記事は、結局、この番組がなんの研究を元にしてグラフを作ったのかという点についてはわからずじまいでした。専門の方に至らなかった部分はアシストしていただければと思うのですが、たまにはテレビも、「やっぱりよくわかんなかった」で終わらせることがあってもよいんじゃないかと思います。

*1:曲線のグラフは縦軸にくっついていないのが変なのですが、面倒なのでそのままです。

*2:

初耳学のスポンサーに、11月12日にキリンが入っていたこともあり、

林先生が驚く初耳学!(秋期) - telespo2017

アルコール業界への忖度なのでは?なんてことも考えます。陰謀論が好きな人はどーぞ。

*3:

Over four decades ago, Klatsky and his colleagues published perhaps the first carefully conducted epidemiological investigation of alcohol consumption and risk of myocardial infarction,

40年以上前に、Klatskyと研究者たちは、アルコールの消費と心筋梗塞のリスクについて、おそらく最初の注意深く行われた疫学調査を発表しました。

Alcohol and cardiovascular disease

*4:

英語ですが、こちらが詳しい。

“Sick quitters” versus “under-reporters”

他にも、アルコールと死亡リスクの調査で難しい因子に、「過小報告」があるとしています。

*5:

With respect to the best comparison group in alcohol epidemiology, it will be important to separate those who had very low or no alcohol exposure at all from others

Rehm 2008 P870

*6:

最近の研究であれば、例えば2006年イギリス。

DRINKING HISTORIES OF SELF-IDENTIFIED LIFETIME ABSTAINERS AND OCCASIONAL DRINKERS: FINDINGS FROM THE 1958 BRITISH BIRTH COHORT STUDY | Alcohol and Alcoholism | Oxford Academic

こちらも過去の研究をもとに調査していて、「一度も飲んだことがない」とした飲酒者の67%が過去に飲酒をしたことがあったなど、測定の誤差があることを示しています。

*7:

ただし、後述するThompson2013では、2006年よりこのSick-quitter仮説が推進され、NHMRC(オーストラリアの保健局)の2009年のガイドラインに影響を与え、今までの研究に関する検証が行われた、という記述があります。

Since the misclassification version of the sick quitter hypothesis was put forward in 2006 and embraced in the 2009 NHMRC guidelines, the relationship and the possibility of misclassification in the abstainer group has been re-examined in several recent major meta-analyses.

Thompson 2013 P419

Sick-quitterがどのような歴史的変遷でもってアルコール疫学に関わってきたかは、ちょっと私には荷が重い感じですが、少なくとも番組が言うような目新しいものではないのは理解いただければと思います。

*8:

徳田先生はメルマガでも似たようなことを書かれています。

しかしながらこれらの疫学研究にはピットフォールがありました。原因と結果が逆転していたのです。体力が弱って病気の人はお酒も飲めなくなりますね。そのような人々も含めてグラフにするともともと病気の人が非飲酒者群に含まれてしまうことになります。

このような原因と結果が逆転してしまうような現象を取り除いて分析してみるとJ型の形は消失し、正の相関を示す直線となったのです。すなわち少量の飲酒でも心筋梗塞や脳梗塞になりやすくなるということが判明しました。

「酒は少量でも脳に影響」英オックスフォード大による研究の衝撃 - まぐまぐニュース!

これは私の努力不足なんですが、心血管疾患と飲酒量の関係で直線的になるグラフも見つけることができませんでした。その研究はたぶんありそうな気がするので、徳田先生はそのことを言っておられるのだと思います。ただ、後述するように、それが絶対に正しいかというと、まだまだよくわからないんじゃないかと思います。

*9:

The trivial difference between infrequent drinkers and abstainers provides no support for the suggestion that lifelong abstainers have a spuriously increased risk related to inclusion of some actual past drinkers.

Invited Commentary: Never, or Hardly Ever? It Could Make a Difference | American Journal of Epidemiology | Oxford Academic

 

*10:

アブストしか読めなかったことはご了承ください。