ネットロアをめぐる冒険

ネットにちらばる都市伝説=ネットロアを、できるかぎり解決していきます。

フランスでは「親1」「親2」と呼ぶのか、そして途方に暮れる

今日はフランスの両親の呼び方の話。

 

 

既にツイートのレスには、「書類上の話では?」というツッコミが入っていますが、私も気になっていたので、少しこの話についてまとめてみました。

 

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それ本当?ホットドッグの語源について調べてみた!、あなたが落としたのは真実の斧ですか

ホットドッグは、今では日本でもメジャーな食べ物になってますよね。でも、その言葉の由来について考えたことはありますか? 「熱い犬」、なんて変な表現ですよね。

 

その語源について、先日のNHK「チコちゃんに叱られる」で、放送されていました*1

 

その人気ぶりを表現するため、新聞にパンに挟まれたダックスフンドのイラストを載せた。添え書きにはダックスフンドと書く予定だったが、イラストを描いた漫画家がダックスフンドの綴りが分からなかったため、ホットドッグと書き浸透したと解説した。

NHK『チコちゃんに叱られる』のデーブ・スペクターが話題 「英語初めて聞いた」|ニフティニュース

 

もともとはホットドッグは「ホット・ダックスフンド・ソーセージ」と呼ばれていたんですけど、漫画家が綴りを知らなかったために、「ホットドッグ」と書き、それが広まったんだとか。

 

というわけで、今日は、その語源マジで本当なの?というところを調べてみました!

 

 

*1:

2019年2月8日放送。日付を正確に書かないのもキュレーションサイトの特徴ですよね。

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「酒は百薬の長」は誤りなのか、わからないことはわからない

私はお酒はあまり嗜まないんですが、今日はお酒に関するネットロア。

 

 

「酒は適量なら体にいい」説の根拠としていた研究の、「お酒を全く飲まない人」に、「病気でお酒をやめた人」も含まれていたため、それを取り除いたら、飲めば飲むほど死亡リスクがあがる結果になった、という話。

 

しかし、番組のグラフのテキトーさ加減(引用元が曖昧、数字もない)が気になったので、ほんとうにそうなのかしらん、という感じでいつものように調べてみました。

 

 

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ドイツでインフルエンザは流行していないのか、そのリツイート大丈夫?

みなさんの周りはインフルエンザは大丈夫ですか? 私は記憶にある限り一回もかかったことがないのですが、今日はインフルエンザのドイツでのお話。

 

 

以上のツイートに、体調が悪くても休めない日本の労働環境の悪さに対する怨嗟のリプがぶら下がっています。

 

実は、おんなじようなツイートが、ちょうど1年前にもありました。

 

 

別にパクツイだなんだと言いたいのではなく、きっとドイツに暮らす日本人の感想としては一般的なものなのかなあと思ったまでです。

 

ですが、果たして本当にそうなのか、というのを当時も思って調べようとしたのですが、ちょっとドイツ語が面倒くさくてお蔵入りにしてしまったので、1年越しに調べてみようかなと思います。

 

 

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NYの地下鉄はペットを連れて乗っていいのか、2年後にまた会いましょう

日本でも、電車の中でペットをケージやカバンのようなものに入れている人を見かけますが、ニューヨークの地下鉄では、ペットの連れこみについて、「バッグに入らない動物は連れ込み禁止」という新しいルールができたという話。

 

しかし困るのは、バッグに入らない大きさの犬である。たとえ動物がバッグに入ったとしても、それを持ち歩くのは激しく疲れる。そんな事実上の「大きい犬は乗せられないよ」というルールに反発し、とんでもないやり方で大きな犬を地下鉄に連れ込んでいる人が出現し、注目を集めている。

【話題】ニューヨークで「バッグに入らない動物」の連れ込み禁止 / 賢いやり方で連れ込む人が出現 | バズプラスニュース Buzz+

 

どんなのかというと、こんなの。記事とは別の写真ですが。

 

 

いろいろよくない噂のあるBuzz+の記事は、1月7日に投稿されてバズったツイートのパクリ記事ですが、私が気になったのは、これを「新しいルール」として、さも最近作られたルールであるかのように紹介していることです。これはBuzz+に限らず、このことを紹介する場合には、枕詞のように使われています。

 

 ニューヨークの地下鉄では、「カバンに入らないサイズの動物の持ち込みは禁止」というルールが設けられた

「かばんに入らない動物は持ち込み禁止」ではこれでどうだ?コーギー犬、すぽっとリュックに入り地下鉄のアイドルに : マランダー

 

 ニューヨーク市営地下鉄では、列車内への動物の持ち込みについて「キャリーケースやバッグなどに入らないペットの持ち込み禁止」というルールを定めた

ニューヨークの地下鉄犬事情。「バッグに入らない動物の持ち込み禁止」というルールを独創的に守るニューヨーカーたち : カラパイア

 

ニューヨークの地下鉄が、キャリーケースやキャリーバッグに入っていないペットは持ち込み禁止のルールを新たに設けました

ニューヨーク地下鉄「キャリーケースに入ってないペットは持ち込み禁止」→「その結果、こんな光景を見ることになった」 (2016年8月18日) - エキサイトニュース

 

果たしてこのルール、最近できたものなのか?というところを調べてみました。

 

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読売新聞の記事タイトルは見出し詐欺なのか、かけ慣れたメガネをそっと置いて

大変遅ればせながら、あけましておめでとうございます。そして、大変お久しぶりです。なぜこんなにご無沙汰してしまったかというと、少々体調が芳しくなかったのと、仕事が忙しかったのと、調べ物が難航していたのと、Switchのゼルダが面白くて夜な夜なハイラルを駆け回っていたからです。すみません。

 

年明け少しは更新しなくちゃと思うので、今日は気になったこんなツイートから。

 

 

読売新聞の1月10日の記事で、千葉市の懲戒処分に関わるものですが、生活保護費を着服した職員よりも、ツイッター投稿の職員を見出しに持ってきている、というところが、アクセス稼ぎの釣り見出しなんじゃないかというわけです。

 

ありそうな話だなとは思いますが、そんなに単純な話なのかな、というところも気になるので、調べてみました。

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【追記】ベジタリアンに人肉を提供したレストランは存在しない、物語を追いかける人々

【11月3日追記】

id:mondaichanさんが、タイ語が母語の方に記事内容を英語で確認していただきました。どうもありがとうございます。コメント欄をご覧いただければと思いますが、ちょっとだけ拝借させていただくと、

・容疑者は被害者を泥棒だと勘違いしたと主張
・1回目の取り調べで彼は犯行を認めたが、それ以上警察の取り調べに協力しないつもりだ(詳細な話は裁判でやることを望んでいる)
・しかし警察はすでに犯行の証拠や目撃者を掴んでいる

とのことです。私ももう一度がんばって当該記事を確認しましたが、たぶん、そういうことが書いてあるのだと思われます。しかし、泥棒を殺すぐらいでちょっと猟奇的すぎませんかね…という感じがするので、続報次第では結果は変わってくるのだろうと考えられます。

また、「泰國網」の情報もいただきましたので、そちらのツイートも追記します。ありがとうございます。

 

あと、記事内のちょっとだけ変な表現の箇所を直しました。

【追記おわり】

 

ちょっと目を疑ったんですが、Newsweekに、ゴシップ記事みたいな記事が載ってました。

 

その日、タイの首都バンコクにあるベジタリアン・レストランに入った客は、出てきた料理に肉が入っているのを見て腹を立てた。だが、後日肉の正体がわかったときはそれどころではなくなった。肉は人肉だったのだ。

ベジタリアンに人肉を提供して殺人が発覚 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

ベジタリアンが肉を提供されたことに腹を立てて警察に通報したところ、それは行方不明の男性客のものだった…という、おいおいデイリー・メールか東スポか?という内容でございました*1

 

いくらなんでもそれはないだろう、と思ったら、やっぱりいくらなんでもそれはない記事だったので、今日は簡潔に検証結果を書いていきます。

 

*1:

ただ、記事内に、

 

カニバリズム(人肉食い)の話はたまに表れるが、必ずしも信ぴょう性は高くない。

 

という一文を入れたのは気になります。

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