ネットロアをめぐる冒険

ネットにちらばる都市伝説=ネットロアを、できるかぎり解決していきます。

ブッダは「愛」と「好き」の違いを説いたのか、バーナード・ショーかく語りき

今日はみなさんだいすき名言の話。

 

 

ブッダが「愛」についてこんなこと言うか?と私も疑問に感じていたのですが、ツイート主はこんな情報を追記しています。

 

 

ならば出典を探したいと思うのが人情です。調べてみました。

 

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唾液量は人種によって違うのか、あいまいな情報のわたし

最近TLに「欧米人はアジア人と比べて唾液量が多い」という話が回ってきて、ほえーと調べてみたら、こんなサブウェイの逸話を見かけました。

 

またパン生地についても「欧米人と違い、日本人は唾液が少ない」ことから1999年に国内専用の「しっとり生地」を採用するなどして新規顧客の獲得に成功している

サブウェイ - Wikipedia

 

それってどうなんですかねえ、と思って調べてみました。

 

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【検証中】15000いいねで出頭するという報道についての疑義

今日はツイッターで呟くような短い内容なんですが、ちょっと煩雑になったので記事にしてみます。最近更新もできてないし…

 

 

アメリカの指名手配犯が、自身の指名手配ポスターに15000「いいね」がついたら出頭する*1、という交渉をした、というニュースで、すでに26000件以上ついているのに、未だに出頭していない、という話です*2

 

リプ欄で指摘が入っている通り、「2.6k」という「いいね」の数が表示された画像を放送したようなんですが、それは「2600」であり、「26000」じゃないでしょう。しかし、私はそもそもTV局は、どこからこの画像をとってきたのか、という点に疑問を覚えました。以下、なぜそう思ったのかという理由をつらつら書いていきます。

 

*1:

当初は「2万」だったそうですが、交渉して15000に下げたそうです

*2:

元ニュースを見られていないのですが、gooTVの内容を引用しておきます。

 

アメリカのコネティカット州で文書偽造などの容疑で指名手配されている29歳の容疑者は警察に「フェイスブックで指名手配ポスターが1万5000いいねを獲得したら出頭しよう」と申し出た。この異例の申し出について容疑者は「警察から逃げ続けることに疲れた」と話しているという。警察がこの申し出を受け、フェイスブックに投稿すると瞬く間にいいねを獲得し、約束の数字を優に超えた。しかし容疑者は未だ出頭せず、逃走を続けているという。

[news every. (2019年5月24日放送回) ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)

 

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消費税増税分の84%は使途不明なのか、信心深い人びと

2ヶ月ほど前の内容ですが、最近TLに回ってきたので、どれどれと読んでみた記事があります。

 

 増税分のうち社会保障の充実に使われていたのは、わずか16%だった・・・山本太郎事務所が内閣官房に問い合わせた結果、明らかになった。

 84%は使途不明である。

 山本事務所が「内訳はどうなってるのか?」と聴くと、内閣官房は「内訳は出せない」「そーゆーのは出せない」と答えたという。

 安倍首相は今国会の施政方針演説(1月28日)で「増税分の5分の4を借金返しに充てていた」と明らかにしている。

 借金は辺野古の埋め立てに代表される無駄な公共工事、米国製兵器の爆買いなどだろうか。

消費税増税分「84%が使途不明」 山本太郎事務所が突きとめる

 

この手の話は素通りするのですが、今回は思うところあって取り上げてみます。消費税の増税の良い悪い、という話ではなく、そのような話をするとき、例えば上記のような記事はどれほど誠実に書かれているのか、という点について検証していきたいと思います。

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【追記】10連休は「75%の国民」が自宅で過ごすのか、姿は似せがたく

【5/8追記】

明治安田生命の調査の「今年のGWはどのように過ごしますか」の回答方法について「なんのために自宅でゆっくりするのか」の項に追記しました。

 

GWいかがおすごしでしょうか。今回気になったツイートはこちら。

 

 

最後が「安倍晋三~」になってしまうのはご愛嬌ですが、今回はこのツイートに出てくる 

 

  • 75%の国民が「お金がないから自宅で過ごす」
  • 海外旅行に行くのは2%
  • メディアは富裕層の3%の側から報じる

 

という数字が気になったので調べてみました。

 

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スウェーデンの教科書に書いてある「子ども」の詩の本質はなにか、スミレの花を

子供の育て方については百家争鳴という感じでしょうが、「スウェーデンの教科書より」という、こんなツイートがバズっていました。

 

 

画像を書き出すと、以下のようになります。

 

批判ばかりされた子どもは、非難することをおぼえる

殴られて大きくなった子どもは、力にたよることをおぼえる

笑いものにされた子どもは、ものを言わずにいることをおぼえる

皮肉にさらされた子どもは、鈍い良心の持ち主となる

しかし、激励をうけた子どもは、自信をおぼえる

寛容にであった子どもは、忍耐をおぼえる

賞賛をうけた子どもは、評価することをおぼえる

フェアプレーを経験した子どもは、公正をおぼえる

友情を知る子どもは、親切をおぼえる

安心を経験した子どもは、信頼をおぼえる

可愛がられ抱きしめられた子どもは、世界中の愛情を感じとることをおぼえる

 

なるほど、素敵な言葉だとは思いますが、どうもこの国はスウェーデンとかフィンランドとか聞くと、条件反射的に「バンザイ!」とやっちゃう感じがあるので、そもそもの出所も含めて、いったいどんな詩なのか、調べてみました。

 

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「逆エイプリルフール」は存在するか、嘘もつき続ければ魚になる

今年のエイプリルフールはみなさん、どんなイタズラをするかもう考えましたか? 今日はそんな四月馬鹿のお話です。

 

 

タニタさんが、WIkipediaのエイプリルフールの項である内容でもって、2019年は「逆エイプリルフールの年」と呟いておりました。Wikipediaの内容は以下のとおりです。長いですが全文引用します。

 

その昔、ヨーロッパでは3月25日を新年とし、4月1日まで春の祭りを開催していたが1564年にフランスのシャルル9世が1月1日を新年とする暦を採用した。これに反発した人々が、4月1日を「嘘の新年」とし、馬鹿騒ぎをはじめた[4](これ以降は嘘の起源と思われる)。

しかし、シャルル9世はこの事態に対して非常に憤慨し、町で「嘘の新年」を祝っていた人々を逮捕し、片っ端から処刑してしまう。処刑された人々の中には、まだ13歳だった少女までもが含まれていた。フランスの人々は、この事件に非常にショックを受け、フランス王への抗議と、この事件を忘れないために、その後も毎年4月1日になると盛大に「嘘の新年」を祝うようになっていった。これがエイプリルフールの始まりである。

そして13歳という若さで処刑された少女への哀悼の意を表して、1564年から13年ごとに「嘘の新年」を祝い、その日を一日中全く嘘をついてはいけない日とするという風習も生まれた。その後、エイプリルフールは世界中に広まり、ポピュラーとなったが、「嘘の新年」は次第に人々の記憶から消えていった。

エイプリルフール - Wikipedia

 

あまりにも嘘くさい話だったので思わず「ウソやん」と呟いてしまったのですが、タニタさんにもフォローしてもらったので、ちょっとちゃんと調べてみました。

 

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