タイトルの通りです。こんな記事が話題になっていました。
「新型ブニヤウイルス」というウイルスに感染し、中国で7人が死亡していることが分かりました。
聞きなじみのない言葉で、また「新しい」ウイルスが中国で発見されたのか、と思いますが、ちょっと事情が違いそうなので、短くまとめました。
【目次】
- 「新型」だけど、報告は2009年
- 日本でも報告されている
- 中国ではどの程度広がっているか
- テレ朝はどう報じたか
- 今日のまとめ
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タイトルの通りです。こんな記事が話題になっていました。
「新型ブニヤウイルス」というウイルスに感染し、中国で7人が死亡していることが分かりました。
聞きなじみのない言葉で、また「新しい」ウイルスが中国で発見されたのか、と思いますが、ちょっと事情が違いそうなので、短くまとめました。
【目次】
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今日はリテラの記事。ニューヨークタイムズ(以下NYT)が、アジアの拠点を香港からソウルに一部移転するという話。
当然の措置だと思うが、問題は、ニューヨークタイムズが、香港の代わりに、日本の東京でなく韓国・ソウルを選んだ理由だ。(中略)
言い換えれば、シンガポールやタイのバンコク、東京はソウルに比べると、外国企業に対して排他的で、報道の独立性にかけると判断されたということだ。
NYタイムズが報道拠点を東京でなくソウルに移す理由に「報道の独立性」を…「日本に報道の自由がない」という国際社会の評価|LITERA/リテラ
この日本の「報道の独立性」について、リテラは以下のように記載しています。
リテラというと身構えしてしまう方が多いとは思いますが、すぐに「全部アベのせい」につなげてしまうところはご愛嬌としても、なかなか面白い視点だと感じたので、私も同じ流れで調べてみました。
【目次】
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みなさんお元気ですか。私は最近どうも疲れ気味で、色々な資料*1を借りてきては読み込むのですが、いまいち記事を書く気になれなくて、全てが放置されています(長めの近況報告)。
とはいっても、何か書かないと死んでいると思われそうなので、とりあえず目についたツイートからそこそこ面白そうなのをいくつかピックアップして、選んだのがこちらの記事。
世界保健機関(WHO)は1月30日、中国発の新型肺炎を、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と認定した。決定文を載せたWHOのホームページには、大きな写真が添えられている。(中略)
調べると、写真映像代理店ゲッティイメージズが1月24日に配信した写真である。説明には成田国際空港とある。
春節の旅行客が新型肺炎の感染を世界に広めたのは否めない。それにしても新型肺炎への緊急事態宣言に際し、もともとの感染源である中国以外の国の写真を載せるとは。
WHOという機関は一体どんな神経をしているのだろう。
元のバズってたツイートは、どこぞやの学者さんがTopBuzzなるリテラシーが五里霧中のサイトの「WHO「コロナパンデミックの発生源は日本の成田空港。世界の皆さんはよく覚えておくように」」という見出しを引用してのものでしたが、ソースとしては上記の記事*2になります。
要するに、WHOが中国に忖度して日本の成田空港の写真を記事に使ったのではないか、というヤクザが因縁つけるみたいな話だったので、ちょこちょこ調べてみました。
【目次】
*1:
たとえばこうゆうの。
フォトグラフィ25 : 25th anniversary : 目で見るすかいらーく史 (すかいらーく): 1987|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
何の記事を書きたいかお分かりですか?
*2:
もう少し正確に言うと、上記の引用は、2月6日付の日経の記事になります。
*6/29 誤字訂正
最近ちょっとやる気がでないので、今日は簡単検索記事。
TLで流れてきたバズっていたツイートに、こんな内容のものがありました。
・AMAZON、LinkedIn、Facebook、トヨタは、社内会議でのパワーポイントの使用を禁止されている。
さっくり調べてみます。
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最近話題になっている『女帝 小池百合子』(文藝春秋 以下『女帝』)の中の、こんなエピソードが話題になっています。
地元・芦屋の女性たちが阪神淡路大震災の陳情に行くと小池氏は指にマニキュアを塗りながら一度も顔を上げずに応じ、
「もうマニキュア、塗り終わったから帰ってくれます? 私、選挙区変わったし」。
(2ページ目)『女帝 小池百合子』は真の東京アラート…「マニキュア、塗り終わったから帰ってくれます?」 | 文春オンライン
非常に強烈なエピソードで、twitterでも取り上げられてバズっていましたし、ほうぼうのメディアでも引用されていました。
しかし、天邪鬼な私としては、このエピソードは果たしてどの程度事実に沿っているのか、少々疑問に思いました。残念ながら、今回の記事では明確なソースも否定するソースも出てきません。内容の真偽というよりかは、私のスタンスは、「ノンフィクションとメディアの付き合い方」というところにあります。そのため、この記事は「検証中」タグをつけ、同エピソードについてご存じの方を募集しております。いつも通り面倒な方はまとめだけ読んでください。
【目次】
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【6/8追記】
官房長官の定例会見で、今回の記事に関する質問がありましたので、そちらを新しい項を立てて追記しました。
また、紙面には、脚注で指摘した通り「日本政府関係者」が「中国への問題提起はしている」と話した「欧米の対応と大きな違いはない」という部分が掲載されていたようで、こちらも加えた形が共同の記事の全容となりそうですね。以下の投稿からご教示いただきました。
共同通信の記事の全文は新聞紙面を読まなきゃ分からない|いるか|note
さきほど呟きました*1が、ちょっと怪しい共同の記事。
香港への国家安全法制の導入を巡り、中国を厳しく批判する*2米国や英国などの共同声明に日本政府も参加を打診されたが、拒否していたことが6日分かった。複数の関係国当局者が明らかにした。中国と関係改善を目指す日本側は欧米諸国に追随しないことで配慮を示したが、米国など関係国の間では日本の対応に失望の声が出ている。
アメリカやイギリスなどが行った共同声明について、日本側が拒否をしていた、という内容のものです。ツイートした通り、共同通信のこの記事を大手は配信せず、産経は削除し、他の新聞社もころころ内容が変わっているため、恐らく何かの部分で誤りが含まれていたのだろう、と推察されます。
少し補足もあるので、簡単に記事にまとめてみたいかと思います。
【目次】
*1:
https://twitter.com/netlorechase/status/1269497031149514755
意気揚々と呟きましたが、記事が出た瞬間からみんな疑っていましたね…ちょっと恥ずかしい。
*2:
しかし、「厳しい批判」なのか?というところはあります
定期的に話題に挙がっているのですが、200年ぶりに「新しい青」が生まれたという話が、またツイッター上でバズっていました。
青顔料史上200年ぶりの新色。
さかのぼること2009年。オレゴン州立大学で電子工学に関連した実験を行なっていたとき、黒色酸化マンガンをその他の化合物と混ぜ、およそ1,200度で熱したところ、偶然にも美しい青色の顔料が生まれました。
記事内にある通り、発見されたのは2009年、ライセンスの取得が2015年とちょっと古い話題ですが、日本では2017年ごろから定期的に話題に挙がっています。
ただ、2017年に専門的な方からの指摘*1があった通り、この「新しい青が200年ぶり」は少々不正確な表現です。今回は、開発者のサブラマニアン教授のコメントもとれたので、裏をとるような感じで記事を書きました。文中、さも当然のように化学用語を並べますが、並べているだけのときもあります(不勉強)。細かい間違いはご容赦ください。
【目次】
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