今日はネットロアの関係のない話。
ネパールは私にとって思い出深い国なので、取り上げます。
崩れてしまったダラハラの塔にも行きました。
塔からはカトマンズの街並みが一望できました。
この塔は1934年の地震で倒壊して、それで再建されたんですってね。2005年から一般公開されたということだから、たった10年の間しか上れなかったということになります。幸運でした。
ネパールは非常に宗教が生活に息づいている国で、懐かしさを覚えました。よく「日本はすごいぜ」という人たちは、日本のアニミズムについて賞賛しますが、アニミズムは学問的には原始的な宗教であり、世界各地でその存在が確認されているので、別に日本固有のものではありません。むしろ私は日本のアニミズムはよくも悪くも宗教色のない即物的なものだと思います。
その点でネパールはヒンドゥー教が主ではありますが、仏教や民間信仰も根付いており、多くの人々が敬意をもって生活していました。私たちにはなかなか理解しにくいところですが、宗教はイデオロギーではなく、生活の態度なのではないでしょうか。私はその生き方に、懐かしさを覚えたのだと思います。
今日は遠く日本から、多くの人の無事を祈るばかりです。