ネットロアをめぐる冒険

ネットにちらばる都市伝説=ネットロアを、できるかぎり解決していきます。

大声でヘイトを叫んでやれ、Gのレコンギスタ

さて、ヘイトスピーチを規制するとかしないとか。

www.asahi.com

「○ね!」「殺せ!」みたいな罵詈雑言というか、もはやモラルのかけらもない言葉が飛び交うこともあるようです。

 

しかし、我々は同種族に対しては眉をしかめますが、異種族に対しては、そうでもないんじゃありませんかね。

 

たとえばゴキブリとか。

テラフォーマーズ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

先週もうちに夜中に出現して「駆逐してやる!」「消えろ!」と叫んで駆逐されました。

進撃の巨人(17) 限定版 (プレミアムKC 週刊少年マガジン)

 

ということで、今日はゴキブリ向け殺虫剤を販売するメーカーの、過激な文字通りの殺し文句を集めてみました。

1.アース製薬「ブラックキャップ」

アース製薬 ブラックキャップ 12個入り

 

プロの使う「フィプロニル」を配合しているということで、一躍ゴキブリ駆除界のトップに躍り出た新星ですが、使い方にこんな文句があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:ibenzo:20150812215659p:plain

 

 

親だけでなく、子どもを生まれる前から殺してしまうという残虐さです。人工中絶にゆれるアメリカなんて目じゃありません。ちなみにフォントは「怨霊」です。*1

 

★★★

2.キンチョー「ゴキブリハンター」

 

ゴキブリハンター 450mL (防除用医薬部外品)

「逃げ惑うゴキブリに直接噴射」という、遠距離攻撃に特化した、「ひとがゴミのようだ!」と叫びながら使えそうな商品ですが、効果の表現も直接的です。

 

 

 

 

 

f:id:ibenzo:20150812215657p:plain

 

 

「致死」なんて言葉、右京さんと知り合いじゃないと普通は使いません。「確実に」と、必殺仕事人みたいな請負方もポイント高いです。フォントは「g_コミックホラー」です。*2

★★★

3.キンチョー「コンバット」

 

コンバットN 4個入 (防除用医薬部外品)

 

「一度で二度効くコンバット」という謳い文句で、ゴキブリ界の仇敵となっているだろうコンバット。殺戮のコストパフォーマンスを利点にあげる姿も鬼畜っぽくっていいですが、効果の説明の仕方もいいです。 フォントは「吐き溜」です。

 

 

f:id:ibenzo:20150812215653p:plain

 

何気ない日常の動作からの突然の「死にます」宣告。ゴキブリにしてみればたまったもんじゃありませんが、ショッキング度はかなり高いです。『エイリアン』とかで、ふーやれやれと逃げ延びたと思ったら待ち伏せられてたみたいな展開です。

 

★★★

3.アース製薬「ゴキジェットプロ」、フマキラー

 

恐らく一番有名な殺虫剤かと思われますが、効能の謳い文句がシンプルでいいです。

 

 

 

 

 

f:id:ibenzo:20150812215654p:plain

 

 

 

 

【第2類医薬品】医薬品ゴキジェットプロ 450mL

 

曙もびっくりの、シンプルでダイナマイトな表現です。おんなじようなのに、フマキラーからも、

 

フマキラー 凍殺ジェット 300mL

という商品が出ています。商品名に「殺」の文字が使われているものなんて、この商品ぐらいです。だいたい読み方も「とうさつ」でいいんでしょうか。わからないのにこの迫力です。

 

★★★

3.フマキラー「ホウ酸団子」

 

最後は昔からおなじみのこれです。

フマキラーホウ酸ダンゴ 元祖半なま 18個入

泣きながら「うまい」と食べるゴキブリのイラストもなかなかの鬼畜さですが、謳い文句が、今までと違う方向からの攻め具合です。

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:ibenzo:20150812215658p:plain

 

 

「ジョナサン」のデザートメニューあたりにあってもおかしくないコピーなのですが、これがゴキブリ駆除製品に書いてあるところに、恐ろしさを感じます。タイプとしては、ニコニコ笑いながら頭をかち割る、『レオン』のゲイリーオールドマンみたいな感じでしょう。

 

 

 

以上、深夜にゴキブリ退治をして思いついた記事でした。火星に行かなくても、本当にそのうちGのレジスタンスが生まれてくるのかもしれません。

 

 

 

余談ですが、駆除関係の製品で一番インパクトがあったのはこれです。

 

 

アース製薬 バポナうじ殺し 液剤 500mL

 

フレイザーの『金枝篇』の王殺しを連想させる、意味深な製品でした。