ネットロアをめぐる冒険

ネットにちらばる都市伝説=ネットロアを、できるかぎり解決していきます。

1万字になるというウワサのtwitterでどんな文学作品を呟けるか

なにやらTwitterは、文字数を現在の140文字から一気に1万文字にするかも!という情報があるんだとか。

grapee.jp

で、その中でおもしろいなあと思ったのが、『走れメロス』は9800字ぐらいだそうで、メロスを全文呟けるぞ!という記事内容が面白かったので、私も、どんな作品なら、呟けそうか、調べてみました。

参考にしたのは青空文庫です。そこでぺちぺちワードに貼り付けて、文字数カウントしてみました。なので、ちょっと字数がずれるかもしれませんがご容赦を。

 

①『山月記』をニートのあの人に!

国語の教科書でもおなじみの中島敦の『山月記』は、余裕そうです。

李陵・山月記 (新潮文庫)

李陵・山月記 (新潮文庫)

 

 5768字ということで、よゆーですね。李徴がえんえんと「オレは才能あったのに畜生!」と自嘲する様子を、ニートの友達にでも送ってみるといいですね!

 

②『羅生門』を万引き常習犯のあの人に!

羅生門・鼻 (新潮文庫)

羅生門・鼻 (新潮文庫)

 

 芥川龍之介の羅生門も短い話なので、5701字ということです。万引きGメンは、これから常習犯に「お前の髪の毛も抜いてやろうか!」と、Twitterで送りつけるといいかもしれませんね。

 

③『銀河鉄道の夜』でザネリをののしろう

 

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

 

『銀河鉄道の夜』は残念ながら全文は無理そうです。しかし、ジョバンニが銀河鉄道に乗り、カムパネルラに会うところまでは9000字強でいけるので、「らっこの上着が来るよ!」とほざくザネリに「自分で買えよ!」とリツイートしよう。

 

③あの大作も呟きで!

 

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

 

とにかく長いことで有名なドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』。上巻は約41万字ということなので、41回つぶやけば、なんとあの大作の3分の1が読めちゃうというすばらしさ。たぶんツイート画面は文字で真っ黒になることでしょう。

 

⑤1日1回源氏物語。

 

源氏物語 巻一 (講談社文庫)

源氏物語 巻一 (講談社文庫)

 

 与謝野晶子訳の『源氏物語』。長大な内容なので、私も全部読んだことは恥ずかしながらないのですが、一帖ごとならばなんとかなるかも。「桐壺」なんかは15000字ぐらいになっちゃうのですが、「空蝉」なんかは短いし、「1日1帖ツイート!」みたいなbotを作ったら、そこそこ人気になるんじゃないでしょうか。2ヶ月弱で終わっちゃいますけど。

 

⑥国会議員に直訴状を送ろう

 

田中正造 (岩波ジュニア新書 (231))

田中正造 (岩波ジュニア新書 (231))

 

なにも文学作品を呟くだけではありません。たとえば田中正造の、足尾銅山の直訴状なんていうのも公開されているので、それを呟くのもいいでしょう。原発推進の議員のtweetにリツイートなんかしてみたら、効果抜群かもしれませんよ。

 

⑦日本国憲法を知ろう!

日本国憲法 新装版 (講談社学術文庫)

日本国憲法 新装版 (講談社学術文庫)

 

日本国憲法はなんと10312字。ちょっと足が出るのですが、前文から第百三条まで、なんと呟いちゃうことができるんですね。「戦争反対!」とシュプレヒコールを挙げている方や、ネトウヨの方々にツイートすると喜ばれるかもしれませんね。

 

 

以上、記事数稼ぎのくだらない記事でした。個人的には、もし1万字になるなら、「文学bot」みたいなのを作って呟けるようにすると、ちょっと面白いんじゃないかなあと思いました。