東大とはあまり縁のないワタクシですが、こんなニュースが話題になっています。
来春から入学する予定の女子学生に対し、「月3万円の家賃補助」をするということで、これが「女性だけの優遇ではないか」「男女参画といいながら一方向だけの差別ではないか」のような批判がおこっています。
特に東大に義理も恩義もないのですが、うーん、きっとそうする某かの事情があるんだろうなあと推察しましたので、ちょっと調べてみました。
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東大とはあまり縁のないワタクシですが、こんなニュースが話題になっています。
来春から入学する予定の女子学生に対し、「月3万円の家賃補助」をするということで、これが「女性だけの優遇ではないか」「男女参画といいながら一方向だけの差別ではないか」のような批判がおこっています。
特に東大に義理も恩義もないのですが、うーん、きっとそうする某かの事情があるんだろうなあと推察しましたので、ちょっと調べてみました。
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みなさんは親しい友達はどのぐらいいますか? 15人ぐらいいたほうが健康にいい、なんて話があります。
「親しい人間」が15人もいないから俺たちはツイッターをやってんだよ pic.twitter.com/Z2y9SVmT4H
— サークラ姉 (@syuumatudannsi) 2016年11月12日
画像を書き起こしましょう。
私たちの心身の健康は親しい15人の存在によって恩恵を受けていることが、ある研究結果で証明されています。ということは、何百、何千というInstagramのフォロワー数はたいした影響がないということ。アナタが最も信頼できる15人は誰なのか考えてみてください(無条件にアナタを受け入れてくれる15人がいるはず)。そして、その大切な15人との友情を大事に育むよう心掛けましょう。*1
「無条件」に自分を受け入れてくれる人は15人もいねえよなあという話でネット界隈は持ちきりでしたが、果たしてこの「ある研究結果」とは何のことなのでしょうか。今回はそれを調べてみました。
*1:ちなみにこの画像の出典がわかるとよかったのですが、調べきれませんでした。まあ、いわゆる自己啓発本でしょうかね
すこーし前のツイートですが、ハロウィンの若者の熱狂ぶりについて、話題になったものがあります。
最近のハロウィンの盛り上がりには「今までそんなことしてなかったじゃん」という感じですが、昭和7年にはじめて都内で盆踊りが開催されたときも永井荷風が「盆に踊る習慣なんかなかったじゃねえか」と言ってたので、今までなかったお祭りを若者が率先して楽しむのはいつの時代も同じなのだった
— 吉川景都 (@keitoyo) 2016年10月30日
若者がいつの時代も「今までなかった」ものを愉しむということは変わらない、という話ですが、ふーむ、盆に踊る習慣なんてなかったかな?と疑問に思い、ちょこっと私もツイートしたのですが、色々億劫だったので調べるのを先延ばしにしていました。ツイート主の方も、後のツイートで「東京で」盆に踊る習慣なんてないという意味だと補足されていますが、果たしてそうなのかな、というところを調べてみました。
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記事にするほどでもないんですが、気になったので。
あるツイートで、クリントンの応援演説をするオバマのキャプチャ画像と共に、「ツイッターであおられて炎上するような人に核兵器はまかせられない」という彼の言葉と思しきものが拡散されています。
調べてみると、確かにオバマはその言葉を口にしているんですが、これは彼が作った言葉ではないんですよね、ということを記事にしてみました。
続きを読むさて、流れのはやいネットの中ではもはや旧聞に属するのでしょうが、東急の電車マナーの標語が話題になりました。
東急電鉄の広告(およびCM)で、「都会の女はみんなキレイだ。でも時々、みっともないんだ」というコピーと、実際に車内で化粧をする女性の写真をのっけています。まー、この1週間ほどの間に、本当にいろいろな賛否両論があったかと思います。
その中で、私が気になったのは、谷崎の『細雪』の中に、既に電車で化粧をする場面が出てくるというものです。
たまに指摘されるように、『細雪』冒頭では、電車のなかで化粧する行為は昭和十年前後の日常風景の一つに過ぎず、別に無作法なものであると描写されていたわけではなかった。となると「車内で化粧」を特に倫理的に指弾するような言説が登場したのはむしろ最近のことではないか、という疑問が生起する。
— hhasegawa (@hhasegawa) 2012年10月20日
ツイート自体は4年前の古いものですが、結構リツイートしている人を見かけました。『細雪』なんてずいぶん昔に読んだきりなのでよく覚えていなかったのですが、改めて読んでみると、確かにありましたね。
「実は何ですよ、一週間程前のことですが、或る日わたくしが阪急電車に乗りますと、風上の方の隣の席に盛装を凝らした御婦人が掛けておられましてな、ハンドバッグからコムパクトを出して、こう―――鼻のあたまをパタパタ叩たたき始めたと思ったら、途端にわたくし、続けざまに二つ三つ嚏くしゃみが出ましたんですが、そんなことッてございますもんでしょうか」
「あははははは、それはその時、五十嵐さんの鼻がどうかしていらしったんじゃないでしょうか。コムパクトのせいかどうか分りませんわ」
「とまあ、わたくしも一度ならそう思うところでございますが、前にもそう云う経験がございまして、その時が二度目なんでして」
「ああ、それほんとうでございます」
と、幸子が云った。
「―――わたし、電車の中でコムパクトを開けて、隣の人に嚏されたことが二三度ございます。わたしの経験を申しますと、上等の匂のするお白粉ほどそう云うことが起りますの」
『細雪』の刊行自体は、私家版は1944年。冒頭の部分が中央公論に掲載されたのは1943年です。作品の時代設定は1936年~1941年ごろと言われています。確かにツイートのように、「電車内の化粧」自体が無作法である、とまでは言ってはいませんが、この頃から「日常風景」だったのでしょうか。
しかしながら、小説は小説ということで考慮しなければならない部分はありますので、いったい日本において「電車内の化粧」が、歴史的にどのように解釈されていたのか、というのを紐解いていきたいと思います。
続きを読む【11/6 追記】
YahooAnswersの回答の訳に誤りがあったので訂正しました。
ちょっと前の話題ですが、「FREE Tea」という名称について物議を醸したことがありました。
ポッカが出している「FREE Tea」という紅茶のペットボトルがあるのですが、それをアジア系の外国人が「無料」だと思ってとってしまってひと悶着、という話。
この「FREE」はポッカさんにとっては「ストレスフリー」な意味だったような感じなのですが、英語圏の人にとって「FREE Tea」と来たら、「無料」の意味に捉えてしまったということでしょう。ツイート主は、このデザインを変えたほうがいい、というような結論をしています。
うーん、私も「FREE Tea」という表現を読んだら、確かに「無料」と捉えるか、あるいは、「砂糖か何か」が入っていないというどちらかの意味として考えるかな、と思います。しかし、だからといって、無頓着にとるかなあという感じもするので、そういうニュアンスを探ってみました。
続きを読む先日、スプートニクがアクロバティックな誤訳をしたことが話題になりましたが、以前私が書いた記事も相当アクロバティックでしたよ。
で、本日もそんなスプートニク発の話題。
サッカーの試合中に頭部を蹴られたアメリカの少年が、昏睡状態から目覚めると、今まで話せなかったスペイン語を流暢に話したとのこと。
まー、ほんまかいなという感じのする内容だったのですが、調べてみると、一つの病気として認知されつつあるようでしたので、そのことを書いてみたいかと思います。