ネットロアをめぐる冒険

ネットにちらばる都市伝説=ネットロアを、できるかぎり解決していきます。

パワーポイントを禁止している企業たちのアレコレ、パワー・ポイントはお好き?

*6/29 誤字訂正

 

最近ちょっとやる気がでないので、今日は簡単検索記事。

 

TLで流れてきたバズっていたツイートに、こんな内容のものがありました。

 

・AMAZON、LinkedIn、Facebook、トヨタは、社内会議でのパワーポイントの使用を禁止されている。

 

さっくり調べてみます。

 

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【検証中】小池百合子はマニキュアを塗りながら被災者を追い返したのか、ゆりこくん、東京に巣食う

最近話題になっている『女帝 小池百合子』(文藝春秋 以下『女帝』)の中の、こんなエピソードが話題になっています。

 

地元・芦屋の女性たちが阪神淡路大震災の陳情に行くと小池氏は指にマニキュアを塗りながら一度も顔を上げずに応じ、

「もうマニキュア、塗り終わったから帰ってくれます? 私、選挙区変わったし」。

(2ページ目)『女帝 小池百合子』は真の東京アラート…「マニキュア、塗り終わったから帰ってくれます?」 | 文春オンライン

 

非常に強烈なエピソードで、twitterでも取り上げられてバズっていましたし、ほうぼうのメディアでも引用されていました。

 

しかし、天邪鬼な私としては、このエピソードは果たしてどの程度事実に沿っているのか、少々疑問に思いました。残念ながら、今回の記事では明確なソースも否定するソースも出てきません。内容の真偽というよりかは、私のスタンスは、「ノンフィクションとメディアの付き合い方」というところにあります。そのため、この記事は「検証中」タグをつけ、同エピソードについてご存じの方を募集しております。いつも通り面倒な方はまとめだけ読んでください。

 

【目次】

  • 『女帝』の内容
  • 「山村サロン」の集会
  • 他のメディアを探してみる
  • 真偽ではなく正確性の問題
  • 今日のまとめ

 

 

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【追記】「中国批判声明の参加拒否」の共同記事についてのあれこれ、記事の消滅

【6/8追記】

官房長官の定例会見で、今回の記事に関する質問がありましたので、そちらを新しい項を立てて追記しました。

また、紙面には、脚注で指摘した通り「日本政府関係者」が「中国への問題提起はしている」と話した「欧米の対応と大きな違いはない」という部分が掲載されていたようで、こちらも加えた形が共同の記事の全容となりそうですね。以下の投稿からご教示いただきました。

共同通信の記事の全文は新聞紙面を読まなきゃ分からない|いるか|note

 

 

 

さきほど呟きました*1が、ちょっと怪しい共同の記事。

 

香港への国家安全法制の導入を巡り、中国を厳しく批判する*2米国や英国などの共同声明に日本政府も参加を打診されたが、拒否していたことが6日分かった。複数の関係国当局者が明らかにした。中国と関係改善を目指す日本側は欧米諸国に追随しないことで配慮を示したが、米国など関係国の間では日本の対応に失望の声が出ている。

日本、中国批判声明に参加拒否 香港安全法巡り、欧米は失望も

 

アメリカやイギリスなどが行った共同声明について、日本側が拒否をしていた、という内容のものです。ツイートした通り、共同通信のこの記事を大手は配信せず、産経は削除し、他の新聞社もころころ内容が変わっているため、恐らく何かの部分で誤りが含まれていたのだろう、と推察されます。

 

少し補足もあるので、簡単に記事にまとめてみたいかと思います。

 

【目次】

  • 共同記事の種類
    • Aパターン
    • Bパターン
    • Cパターン
    • Dパターン
  • 共同声明の内容
  • 「深い憂慮」を日本は伝えている
  • 共同通信は「誤報」なのか
  • 【追記】官房長官の回答およびNZの動向から
  • 今日のまとめ

 

*1:

https://twitter.com/netlorechase/status/1269497031149514755

意気揚々と呟きましたが、記事が出た瞬間からみんな疑っていましたね…ちょっと恥ずかしい。

*2:

しかし、「厳しい批判」なのか?というところはあります

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「新しい青が200年ぶり」はちょっと誤解をまねく、ブルー・ファミリー・アフェア

定期的に話題に挙がっているのですが、200年ぶりに「新しい青」が生まれたという話が、またツイッター上でバズっていました。

 

青顔料史上200年ぶりの新色。

さかのぼること2009年。オレゴン州立大学で電子工学に関連した実験を行なっていたとき、黒色酸化マンガンをその他の化合物と混ぜ、およそ1,200度で熱したところ、偶然にも美しい青色の顔料が生まれました。

偶然生まれた美しい青の顔料、赤外線反射で建物を涼しく保つ塗料に | ギズモード・ジャパン

 

記事内にある通り、発見されたのは2009年、ライセンスの取得が2015年とちょっと古い話題ですが、日本では2017年ごろから定期的に話題に挙がっています。 

 

ただ、2017年に専門的な方からの指摘*1があった通り、この「新しい青が200年ぶり」は少々不正確な表現です。今回は、開発者のサブラマニアン教授のコメントもとれたので、裏をとるような感じで記事を書きました。文中、さも当然のように化学用語を並べますが、並べているだけのときもあります(不勉強)。細かい間違いはご容赦ください。

 

【目次】

  • 「新しい青」のニュースの変遷
  • いつから「200年ぶり」が使われているか
  • 「新しい青」なら結構ある
  • 「新しい無機青色顔料」もある
  • 教授に聞いてみた
  • 「新しい青」は作れない
  • 今日のまとめ

 

 

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オーストラリアで狂犬病ワクチンは「禁止」されているか、不確か祭り

愛知県で狂犬病の発症者が出たニュース*1に合わせて、こんな情報を見ました。

 

・オーストラリアでは狂犬病のワクチン接種が禁止されている。

・理由は、狂犬病が入ってきたらすぐに感染がわかるようにするため。

・発症した犬がいたら地域の犬は処分される*2

 

結論だけ書くと、上記の情報は「おおむね正しそうだけど真偽不明もある」なんですが、今日は、こういう話のときにどうやって私が調べているか、という「検証指南」みたいな感じで記事を書いてみようかと思います。とてつもなく長くなったので、そんなの興味ないよという人は、いつも通り「まとめ」だけ読んでください。

 

【目次】

  • ①日本語で検索しよう
    • ・単純なキーワード検索
    • ・初出を調べる
    • ・バイアスをとる
  • ②英語で検索しよう
    • ・Wikipediaを活用する
    • ・検索の候補を活用する
  • ③公的機関を検索する
  • ④検索範囲を絞っていく
    • ・サイト内検索を行う
    • ・重要そうなキーワードを拾う
  • ⑤情報をつなげて推測する
  • 今日のまとめ

 

 

*1:

愛知県豊橋市は22日、フィリピンから来日した人の狂犬病発症を確認したと発表した。

 来日前に同国で感染したとみられる。日本国内で人が狂犬病を発症したのは2006年以来、14年ぶり。

国内14年ぶり狂犬病発症 来日者、フィリピンで感染か 愛知・豊橋(時事通信) - Yahoo!ニュース

*2:

ただ、元ツイートのリプ欄では、ツイート主は訂正しています

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【補足】鬼滅の作者の話題についてもう少し丁寧に見ていく

流行りにのるもんじゃないと思ったのですが、先日書いた記事について、

 

www.netlorechase.net

 

Twitter上の検索は、「女性」だけではなく、侮蔑語も入れた方が引っかかるだろうし、実際にそういう発言はある、という旨のご指摘をいくつか頂きました。私もそれは確かにそうだと思いましたので、もう一度詳しく検索をし直しました。

 

結果としてはあまり変わらないのですが、今日までの流れを見ていて私も思うとこはあったので、それも含めて簡単に補足したいかと思います。

 

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【追記】鬼滅の刃の作者が女性と分かって叩いている人はたぶんそんなにいない

【5/17 20:10追記】

Twitterの収集ワードを変えて検索をしたところ、該当するツイートがありました。

 

 

今日はトレンドにのって雑な記事。

 

 

これは、ネット上では5月16日に掲載された文春の記事*1から、『鬼滅の刃』の作者が女性だろうという話が話題になったことからですね。

 

ネット上では様々に噂されてきましたが、実は作者は女性です。家庭の事情もあり、長く東京で漫画家生活を続けることはできないみたい。連載終了のタイミングで実家に帰るのではと囁かれています

(2ページ目)累計6000万部超え「鬼滅の刃」 “女性作者”の素顔と“まもなく連載終了”の事情 | 文春オンライン

 

ところがその「アンチ」的なコメントをひょいと見かけませんでしたので、ちゃっちゃか調べてみました。まあ、たまにはこういう気楽な記事も書かせてください。

 

*1:紙面は4月30日発売ですね。アサ芸は12日に流石な見出しで話題にはしていました。

文春砲が「鬼滅の刃」を直撃!? 気になる女性作者の正体と“最終回発情期” | Asagei Biz-アサ芸ビズ

 

しかし、「文春の記事はこんなんです!」とアサ芸が記事をかくっていうのもなんというか…

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