ネットロアをめぐる冒険

ネットにちらばる都市伝説=ネットロアを、できるかぎり解決していきます。

なぜ眠りたいときに羊を数えるのか、図書館はあまりにも遠い

先日「おさるのジョージ」を見ていたら、ジョージが黄色い帽子のおじさんに「寝れないときは羊を数えるといい」とアドバイスをもらって、実際の羊を数えにいく、というエピソードをやっていました。

 

その時にふと思い出したのですが、「なぜ羊を数えるのか」という理由に、「Sheep」と「Sleep」の語音が似ているから、という説を以前きいたことがありました。

 

「眠れないときに羊を数えると良い」という方法の発祥の地はイギリスと言われています。現地では “one sheep, two sheep……”と数えていくのですが、この「羊」の意である“sheep”(シープ)が、「眠り」の意である“sleep”(スリープ)と音感が似ており、脳が「眠れ」と言われているように錯覚するとのこと。

「羊を数えると眠れる」 日本人には効果がなかった? - ライブドアニュース

 

上記記事では「有力な説」の1つとしてあげているのですが、この「Sheep」と「Sleep」の語感が似ているという話、なんとなくいろんなところで言われているような気がしますが、あんまりまじめに検証したサイトがなかったので、ちょっと調べてみました。

 

【目次】

 

 

***

日本語ではひっかかるものの…

冒頭に紹介した記事以外にも、訳知り顔で「Sheep」と「Sleep」の音韻説は採用されています。

 

お気づきの方もいるかと思いますが、この話が言われ始めたのは英語圏でのことなのです。
羊は英語で「sheep」。字面的にも、また発音的にも睡眠「sleep」と似ていますよね。ここから、眠れないときに羊を数えるようになったのではと言われているようです。

「羊を数えると眠れる」と言われているのはなぜ? – ニッポン放送 NEWS ONLINE

 

実は眠れないときに「羊が一匹、二匹……」と数えることも、この「単調さ」に関連しており、イギリスから伝わってきた慣習だといわれています。英語では「Sleep(眠り)」と「Sheep(羊)」の発音が似ていることから、スリープとシープをかけることで、眠りを誘発させる効果がある、と考えられていたようです。

羊は数えちゃダメ!睡眠学者が教えてくれる真実 - ねとらぼ

 

英語で「羊」は「sheep」と呼ばれますが、「sheep」のつづりはどこか「sleep(眠り)」と似ているでしょう。このような言葉遊びから、英語圏では眠れないときに羊を数えるようになったといわれています。

寝る時に羊を数える理由は? | FAQ | フランスベッドのベッド選び.com

 

ところが、この話は日本語のサイトではよく引っかかるものの、肝心の英語圏ではなかなかお目にかかれません。

 

確かに、「Sheep」と「Sleep」を韻としてひっかける用法は存在します。

 

Where is the little boy
That tends the sheep?
He's under the haystack,
Fast asleep.*

https://www.mamalisa.com/?t=es&p=1347

 

But then I count my sheep well
Funny how sheep can lull you to sleep

https://www.youtube.com/watch?v=Es9Z6lSfCps&feature=emb_title

 

なので、リズム的な要素としては意識しているのでしょうが、「だから眠くなる」というような話としては、私は見つけることができませんでした。一応、Quoraでも英語圏の方に聞いてみたのですが*1、回答によっては、フランス語(comptent les moutons)やスペイン語(cuentan ovejas)などでも「羊を数える」が同様の慣用句になっていることを指摘し、関係がないのではないかというものもありました。ないとは言いませんが、「なぜ眠りたいときに羊を数えるのか」という回答として、「Sleep」と「Sheep」の音韻説は、英語圏ではあまり一般的でない、とはいえるかと思います。

 

英語圏では19世紀ごろから見られる

一方で、Wikipediaにも載ってるぐらい、この「羊を数える」自体の検証は英語圏ではけっこう盛んで、いくつか出典が明記されています。

 

「眠り」と「羊を数える」の関係について、今のところ英語圏で一番古いのは1832年のHarriet Martineauというイギリスの女性社会学者による『Illustrations of Political Economy』だそうです。この本はいくつか挿話に分かれているのですが、その中の"Too late”という章の中にあります。Fergussonという地主が物思いにふけるために立ち寄った場所でのことです。

 

It was a sight of monotony to behold one sheep after another follow the adventurous one... The process might have been more composing if the field might have been another man's property, or if the flock had been making its way out instead of in; but the recollection of the scene of transit served to send the landowner to sleep more than once, when occurring at the end of the train of anxious thoughts which had kept him awake.

次から次へと、羊が活発な羊を追いかけていくのを見るのは単調な光景で(中略)それが、畑が他の人のものだったり、(羊の)群れが中ではなく外に飛び出していたら、この光景はもっと印象的であったかもしれなかったが、この羊の移動の光景を思い出すたび、彼は何度も眠りに落ちてしまった。

Illustrations of Political Economy: Selected Tales - Harriet Martineau - Google ブックス

 

けっこう英語圏では「これが最も古い」としているのですが、あくまでもこれは「羊の群れを見る(≒数える)」が「きりがない=退屈」だというニュアンスの方が強く、実際に入眠の際に使われていた、という用法ではないでしょう。

 

「羊を数える」の「退屈」の例は他にもあります。

 

I could find no mistake; but so long as the Bank was at work it was pretty much like counting sheep in a fall day when they are just let  into a new stubble-- 

私は誤りを見つけらなかった。しかし、銀行の仕事というのは、とてもたくさんあるのだ。例えばそれは、秋の日、新しい刈りあとに羊を放り込んで数えるようなものだ。

The Wyoming Herald 14 Aug, 1833 p2

 

これもきりがない、程度の意味になるんでしょうが、話の流れ的に主人公の憂いているニュアンスも込められているのかな、と思います。

 

実際に眠るときに「羊を数える」という用例については、私が調べた限りでは、1857年の「'Way down East; or, Portraitures of Yankee life」のようです。

 

He shut his eyes with all his might, and tried to think of sheep jumping over a wall; but do all he could, sleep wouldn’t come.

彼は全力で目を閉じ、羊が柵を跳び越えることを想像しようとしたが、できる限りしたにも関わらず、眠気はやってこなかった。

'Way down East; or, Portraitures of Yankee life : Smith, Seba, 1792-1868 : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archive P273(参照したのは1859年のもの)

 

 

他にも、1866年の『The frogs' parish clerk』という子ども向けの本には、入眠の方法として掲載されています。

 

Now, when you wish to go to sleep, and find that you are too wakeful to get a wink, there are two good plans for sending yourself into the land of dreams : one is, to get up, brush your hair, and drink a glass of nice cool fresh water ; and the other is, to imagine you are counting sheep as they go one by one through a gate.

もしあなたが眠りたい、そして気持ちよく目覚めたいと思うのなら、夢の世界へ送る2つの良い計画があります。1つ目は、起きた時に髪をとかすこと、そして新鮮な水を一杯飲むこと。そしてもうひとつは、柵を越える羊をひとつずつ数えていくことです。

Full text of "The frogs' parish clerk; and his adventures in strange lands. A tale for young folk"

 

どうも用例としては「羊を数える」という行為は「退屈」というイディオムとして先に成立しており、その「退屈」さが眠りを誘うとして取り入れられていった、と考えるのが自然ではないでしょうか*2

 

これがどの程度一般的かだったかまではわかりかねますが、少なくとも19世紀には、眠りたいときに「羊を数える」行為があったことは事実でしょう。

 

「英語」は関係ない

「きりがない」用例として、もうひとつ1877年のManchester Weekly Times and Examinerにこんな表現があります。皮算用の計算をしつこく続ける相方に対して答える、という場面です。

 

"That's a enough by way of illustration," Kitty inter posed; "don't go on for ever, like Sancho Panza counting the sheep."

「たとえならそれで十分よ」Kittyは口をはさんだ。「Sancho Panzaが羊を数えるみたいに、永遠に続けないでちょうだい」

Manchester Weekly Times and Examiner 10 Mar,1877 p10

 

Sancho Panza=サンチョ・パンサは「ドン・キホーテ」に出てくる、キホーテの従者ですね*3。実は、英語圏で「羊を数える」を調べると、この「ドン・キホーテ」への言及があります。

 

「ドン・キホーテ」は言わずと知れたスペインの作家、セルバンテスによる17世紀の小説です。その中に、サンチョ・パンサが「山羊を数える」という物語を話すくだりがあります。

 

サンチョ・パンサ「・・・羊飼いは、漁師と話をつけて、自分と連れてきた三百頭の山羊を向こう岸に渡してもらうことにしました。そこで漁師は船に乗り、山羊をまず一頭渡しました。それから戻ってくると、次の一頭を渡しました。また、戻ってきて、また一頭渡しました。いいですかい、旦那様、この漁師が渡していく山羊の数をちゃんと数えておいてくださいましよ。たった一頭でも数え間違えると、その場でこの話はおしまいになっちまって、あとを続けることができなくなるからね。・・・山羊をまた一頭運び、それから次の一頭を渡し、戻ってきてまた一頭・・・・」

ドン・キホーテ「もう山羊はみな渡したことにしようぞ。そんなふうに行ったり来たりするのはやめにするのじゃ。さもないと、一年かかっても渡しきれまいぞ。」

サンチョ・パンサ「で、これまでに渡ったのは何頭ですかい?」

ドン・キホーテ「なにをばかな、わしがそんなことを知るものか」

サンチョ・パンサ「ほら、それですよ、おいらがさっき言ったのは。ようく勘定しておくんなさいと頼んだのに。やれやれ、これで一巻の終り、この話の先を続けることはもうできませんよ。」

前編 20章*4

 

これは、キホーテたちが夜明けまで待つ間に話されたもので、またサンチョは、この話を始める前に、「ひとりの羊飼いが、といっても彼が番をしていたのは山羊だから、むしろ山羊飼いと言うべき」*5と、わざわざ回りくどい言い方をしています。

 

この物語の枠組みについては、明らかにセルバンテスは、12世紀にラテン語で書かれた「Discipline clericalis」*6を借用していると指摘されています。これは、啓発的な物語を集めた短編集のようなもので、当時のスペインではよく読まれており、もしその中の物語が借用されていたなら、すぐに読者は気付いただろうとのこと。

その中の12章「王とその語り手(Exemplum de rege et fabulatore suo)」の中に、羊飼いが羊を船で向こう岸に渡すというくだりが出てきます。王に毎晩、文字通り夜伽をする語り手が5人いたのですが、語り手があらかた話し終えた後に、まだ眠れないと王がいい、もっと話をするように語り手に命じます。概要は以下です*7

 

農夫が2000頭の羊を買った。農夫が羊を連れて戻ろうとすると、洪水があり、橋を渡ることができなくなっていた。渡し舟を見つけたが、2頭ずつしか一度に渡すことができない。 2頭を渡したところで語り手は話をやめて寝てしまった。王が語り手を起こして話の続きを促すと、語り手はこう答えた。

「農夫が全ての羊を渡し終えることができたなら、物語の続きを話しますよ」

そして、長い物語を聞きたがる王を落ち着かせた。

 

サンチョが「羊飼い」の表現にこだわったのも、ドン・キホーテのシチュエーションが夜明けを待つという場面だったのも、このDiscipline clericalisを元にしたためでしょう。

 

これらの話は、「眠りたいときに羊を数える」話ではありませんが、眠るという行為と「羊を数える」という行為が深く結びついている例です。Discipline clericalisは、作者曰く、アラブの民話を取り入れているようですが、これまで見てきた例が全て英語圏以外であると考えると、そもそも「眠ること」と「羊を数える」行為について、「英語」かどうかは関係がない、という証左のひとつになります。音韻的に「Sleep」と「Sheep」は結びつきやすく、広まったきっかけという意味ではアリなのかもしれませんが、「Sheep」と「Sleep」の音韻説は、いわゆる後世の後付けと言う感じではないでしょうか*8

 

【検証中】日本で「Sheep」「Sleep」音韻説が広まった経緯

これまで見てきたように、「羊を数える」は、英語圏以外でもかなり古くから広まっていること、英語圏ではこの説はほとんど見られないことから、どうも日本でのみ広まっている説のように見受けられます。では、どのように広まっていったのでしょうか。

 

明治~昭和初期のいくつかの安眠法の書物を読むと、「数を数える」ことについては出てきます*9

 

もし俗念を全く去ることが出来ぬ場合には、静かに発声運動を行うか、あるいは心の中に一二三四の数を繰返すもまた一手段である。

健脳法 - 国立国会図書館デジタルコレクション(1907年)

 

数をかぞえたり、九九を暗算したり、時計の音を聞いたり、句あるいは歌を繰り返したり題目を唱えたりする等の類である。

日常生活の改造 - 国立国会図書館デジタルコレクション(1916年)

 

第二の方法は算数法である。つまり一つから二つ三つという風に数を読む、大抵は二三百すなわち五分と経たないうちに眠りにつく。

神経病時代 - 国立国会図書館デジタルコレクション(1932年)

 

この方法がどれほど庶民の中に根付いていたかは不明ですが、「羊を数える」という行為ではないものの、安眠のために数を数えるという行為はそこまで突飛ではない、と言えそうです。

 

では、具体的に「羊を数える」行為が入ってきたのがいつか、という問題はネットだけで完結するにはなかなか難しい。羊がそもそも日本で本格的に牧畜化してきたのが明治以降であり、きっとそこまで昔ではない、というのは想像できるのですが、図書館が利用できない今、これ以上の調査は難しいです。そのために、ここの項は【検証中】タグをつけています。

 

一応、ネット上で検索をかけてみて、ちょっと有望だなという線は、1970年代。

 

1976年に月刊セブンティーンに掲載された、立原あゆみの「うみどり」という短編の中に、以下のようなくだりがあります。

f:id:ibenzo:20200505164328p:plain

https://books.google.co.jp/books?id=PrjXCwAAQBAJ&lpg=PA152&dq=%E7%BE%8A%E3%80%80%E6%95%B0%E3%81%88%E3%82%8B&hl=ja&pg=PA152#v=onepage&q=%E7%BE%8A%E3%80%80%E6%95%B0%E3%81%88%E3%82%8B&f=falseより

 

恵子という女の子が、修治というボーイフレンドと一緒に睡眠薬を飲んでボートを漕ぎだすというなかなか暗いエンディングのヒトコマなんですが、彼女は、

 

「ねむるとき…羊が1匹/羊が2匹って/数えるの知ってる

 

と言います。この「知ってる」はたぶん疑問形だと思うのですが、もしこの段階の日本で、「羊を数える」ことが眠りたいときの行為として定着していれば、ここのセリフは「数えるの知ってる?」ではなく、「数えるじゃない?」といった表現にならないでしょうか。わざわざこのようなセリフの聞き方になっているのは、この時代にそこまで「羊を数える」行為が日本に定着していないからではないか、というのが私が70年代とする推測です*10。うーん、ちょっと最近過ぎる気もしますが…

 

で、「Sheep」「Sleep」音韻説ですが、これは意外に古い雑学本に載っています。

 

だいたい、英語で、羊の「シープ」が「スリープ(眠る)」の発音に似ているから、眠れない夜に羊を数えるようになったという。日本語で羊を数えても、暗示にかかるわけがないのである。

超「雑学」本〈1〉眉つば話のウソ・ホント篇 (KAWADE夢文庫) 1997年 P38

 

巻数が不明ですが、Googleの書籍検索でひっかけると、1997~8年の雑誌もヒットします。

 

「羊を数える」方法は、 SHEEP と SLEEP の語呂合わせから生まれたらしい

週刊新潮 第 42 巻、第 1~6 号 1997 P7

 

よくいわれる「羊を数える」方法は、 SHEEP と SLEEP の...

週刊朝日 第 4179~4181 巻 1997

 

「羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹、羊が四匹」というふうにする。もっとも、この呪文は英語でシープとスリープ、「羊」と「眠り」の音の似ているところがミソらしい。

アサヒグラフ  第 3979~3987 巻 1998 P52 

 

どこからやってきた説かは今のところわかりませんが、少なくとも1990年代には存在した、ということは確かでしょう。

 

今日のまとめ

①12世紀ごろのラテン語の本に、既に「眠り」と「羊の数」が絡められた話があり、17世紀の「ドン・キホーテ」の挿話にもそれを元にした話が有名であり、英語圏に限らず広まっていたことがうかがえる。

②そのため、「Sheep」と「Sleep」の音韻が似ているから眠るときに使われるようになった、という音韻説は、後付けの理屈に思える。また、音韻が似ているという意識はあるものの、英語圏ではそもそもこの説を見かけにくい。

③「羊を数える」が日本に定着してきたのは、どんなに遅くても1970年代、「Sheep」「Sleep」音韻説は、1990年代と、ウェブ上だけの検索では推測できる。

 

それにしても、こんなに図書館が遠くなった時代はありません。再開してほしい気持ちもありつつ、テキストのデータ化という未来も誰か一考いただけないかと思う次第であります。

*1:

www.quora.com

ちょっと英語の聞き方がへたくそで、いまいち意図通りの回答になってないのですが…

*2:

ただ、後述した通り、ヘブライ語との音義対応翻訳説が成立するなら、「深い眠り」と「羊を数える」はもう少し言語的に強い結びつきがあるので、「退屈」と「眠り」がどちらが先かと言う議論に性急な結論を出すのは難しそうです。

*3:

セルバンテスの《ドン・キホーテ》の登場人物で,主人公ドン・キホーテの従士。無学ではあるが,諺を得意とする世故にたけた農民。

サンチョ・パンサとは - コトバンク

 

*4:手元にないもので、こちらのサイトから拝借しました。

http://www14.plala.or.jp/mukashimukashi/shosai-donki.htm

*5:

こちらも手元に本がないので、以下より借用。

https://core.ac.uk/download/pdf/48511725.pdf

*6:

Disciplina clericalis - Wikipedia, la enciclopedia libre

*7:

いろいろ版があるようなんですが、ラテン語のものは難しすぎたので、原本に近いというスペイン語訳のものを使いました。

ラテン語:Peter Alfonsi: Disciplina clericalis

スペイン語:Pedro Alfonso - Disciplina Clericalis

*8:

ただ、音義対応翻訳の視点の指摘もありました。音義対応翻訳とは、「語彙」も「音韻」も、どちらも外来語と似せて自国の言語に取り入れる翻訳で、日本だと「コンクリート」と「混凝土」のような例だとか。→音義対応翻訳 - Wikipedia

ラテン語の「sopor quies(深い眠り)」は、ヘブライ語の「לספור כבשים( spor keves=羊を数える)」から音韻的に似せて作られており、それが英語の「count sheep」にまで、音義対応翻訳としてつながったのではないか、と言う話です。

https://www.quora.com/What-did-you-learn-about-etymology

面白い話だと思ったのですが、いかんせん、検証するには難しい話だったので、脚注程度にとどめておきます。

あとは、イギリスでは昔から「羊を数える」という行為が根付いており、Yan Tan Tetheraのような数え歌にもそれが表れています。そちらの方面からの話もできそうですね。

Yan Tan Tethera - Wikipedia

*9:

引用については現代仮名遣いに改め、漢字も適宜直しています。

*10:

もちろんこれはかなり雑な推測で、きっかけとしては「トムとジェリー」に代表されるようなアメリカのアニメではないか、という説も私はけっこううなずけます。

私の記憶ではアメリカのカートゥーンアニメが切っ掛けだと思います。トムとジェリーなどのアニメで眠りに付けないトムが羊を数えても中々眠れないところにジェリーのいたずらで余計に眠れなくなって、大騒ぎになるといった定番のパターンで知ったような気がします。

(∪。∪*) 雑記帳 ヒツジを数えると眠れるのか | ToraWell