ハチミツを食べた赤ちゃんが、ボツリヌス症を発症し、亡くなったというニュースが先ごろありました。
その際、クックパッドなんかに、離乳食用にハチミツ入りのレシピが公開されていて、問題が指摘されておりました。
同時に、「ハチミツ」とボツリヌス症の関係が日本で注意喚起されたのは1987年と歴史が浅く*1、まだ十分に知られていないのではないか、という指摘もありました*2。
「乳児とハチミツ」の危険性が、なぜ完全には広まっていないのか、という部分について、そもそも、「ハチミツ」と「乳児」がどのように日本で関わってきたのか、という歴史を今日は紐解いていきたいと思います。
*1:http://idsc.nih.go.jp/iasr/CD-ROM/records/08/09302.htm
*2:
食餌性ボツリヌス症は以前から知られていましたが、乳児ボツリヌス症は1976年にアメリカ合衆国ではじめて報告されました。わりと新しい病気と言えます。日本での最初の報告は1986年ですので、30年ぐらい前です。そのころには蜂蜜がボツリヌス芽胞に汚染されていることが知られており、翌年の1987年には厚生省が1歳未満の乳児に蜂蜜を与えないよう通達を出しています。