【5/17 20:10追記】
Twitterの収集ワードを変えて検索をしたところ、該当するツイートがありました。
今日はトレンドにのって雑な記事。
「鬼滅の作者が女性と知ってアンチがわいてる」的なtwを見かけたので、我が家の鬼滅大好き10歳児に「鬼滅の作者は女性らしいよ」と伝えたらしばしポカンとしていて、1時間後くらいに「そっか…男か女かとか考えたことなかった…そっか…人間…」と呟いており、なにやら神的なイメージだった様子。
— ぼのきち (@bono_kichi) 2020年5月17日
これは、ネット上では5月16日に掲載された文春の記事*1から、『鬼滅の刃』の作者が女性だろうという話が話題になったことからですね。
ネット上では様々に噂されてきましたが、実は作者は女性です。家庭の事情もあり、長く東京で漫画家生活を続けることはできないみたい。連載終了のタイミングで実家に帰るのではと囁かれています
ところがその「アンチ」的なコメントをひょいと見かけませんでしたので、ちゃっちゃか調べてみました。まあ、たまにはこういう気楽な記事も書かせてください。
Twitterでのコメント
冒頭のツイートは5月17日11時21分ですので、文春の記事がネット上に出る5月16日からそれまでのツイートを、「鬼滅 女性」で収集しました。RTを抜かすと743件。
いわゆる「アンチ」に類するコメントは正直発見できなかったのですが、強いてあげるなら17日の早朝のツイート*2。
画風とかから女性だとは思ってたけど、自分には合わなかったのは女性作者だからなのかな。男性の漫画ばかり読んできたからなのか。
これも、アンチとまでは到底言えない呟きです。
テキストマイニングするほどでもないので、呟きの内容を大別すると、
・作者が女性なんて知らなかったびっくり
・やっぱり女性だったんだ納得
・言われてみれば女性っぽい
・何の理由で故郷に帰るのか
・性別をいちいち記事にするのはおかしい
といったところでしょうか。
鍵垢もありますし、別の検索方法を試せば出てくるかもしれないので、まったくないとは言いませんが、Twitter上に「アンチ」はそれほど湧いてはいないようです。
【5/17 20:10追記】
「叩く人は”女”という表現をするのではないか」というご指摘を見たのでもう一度「鬼滅 女」で収集したところ、2件ほどあったので追記します。
内容と乖離したテーマで出版社に宣伝されてフェミニストたちに持ち上げられていることが課題だ。(5/16 6時ごろ)
女が作者だから戦闘シーンに何かが欠けている。思想も薄っぺらい。(5/16 13時ごろ)
2件がみなさんのTL上にどの程度影響を及ぼすかわかりませんが、正確を期すために、一応。
Yahoo!ニュースのコメント欄
続いて、ネット上で三番目ぐらいに路上喧嘩の多いYahoo!ニュースのコメント欄ものぞいてみます。
350件ほどのコメントがあったのですが、Yahoo!では珍しく、ほとんどが好意的な内容で、治安がよろしかったです。
1件、「女性」を理由に批判しているものはありました。5月16日の6時ごろのコメントです。
何かコネクションで入ってきたに違いない。フェミニストの後ろ盾があるんだろう。女性が社会進出なんて。
あとは、「早く消えろ」みたいな捨て台詞を残すようなコメントもありましたが、私が確認できたのはそれぐらいです。Yahoo!コメントもTwitterと似たり寄ったりですが、「なぜ人気が出たのか」「どこがおもしろいのか」という分析っぽいコメントが多いのも特徴でしょうかね。
5ch(2ch)なら…
どうしても「女性」への批判コメントを探したいなら、5ch掲示板を見てみるといいのではないかと思います。
些細なことにこだわり、大切な所がテキトーなのはまさに女の漫画
【吾峠呼世晴】鬼滅の刃ネタバレスレ236(5月15日夜)
女の漫画家なんていかん。責任感がない。
【吾峠呼世晴】鬼滅の刃ネタバレスレ237(5月16日夕方)
女性の作者なんか推しちゃいけない。稼いだらすぐに逃げ出すんだから。育てた集英社への恩義はないのか。
【吾峠呼世晴】鬼滅の刃ネタバレスレ238(5月16日夜)
女性特有の悪い形の最終回だった。作者の力量自体の問題かもしれないが。
【吾峠呼世晴】鬼滅の刃ネタバレスレ238(5月17日夜)
さすが5ch、お前がナンバーワンだという感じですが、まあ、わざわざ地雷原に足を踏み入れるのであれば、「女性」に対するアンチコメントと言うのは見つけられると思います。でも、全レス読んでみると、思ったほど殺伐としていないのは意外でした。
「アンチ増殖」の経緯
「アンチがわいている」という話になっていくのは、Twitter上では16日の午後10時ごろからでしょうか。既にコメントは削除されていますが、
女性であるとわかったとたん、やっぱりアンチたちが増えた。
というツイートがちょっとバズってました。内容としては、だから男性名に変える女性作家が多いことを憂う内容ではありましたが、そこら辺から、「女性だから叩いている人がいる」という既成事実が独り歩きしてしまった、という感じでしょうか。いつものことと言えば、いつものことです。
何をもって「増えた」と感じたかはわかりませんが、行くところに行けば「女性」を理由に叩いている人たちはいるので、まあ、存在することは間違っているとまでは言えないでしょうが、それが増えたかどうかと言う点は何とも言えません。
今日のまとめ
〇「女性」へのアンチを見たければ5chに行こう。
こういう経緯の話*3を見るたびちょっと思っているんですが、「女性だから叩いている人がいる」と自分が思うということは、そのような差別意識の構造が自分の頭の中に理屈として入っているということです。これに賛同するかどうかはその人の思想信条でしょうが、「理屈」が備わっている以上、世が世なら、そちらの意見に与していた自分がいたかもしれない、と思うことは、誠実に世の中を生きるひとつの力になりはしないかなあと、感じています。
*1:紙面は4月30日発売ですね。アサ芸は12日に流石な見出しで話題にはしていました。
文春砲が「鬼滅の刃」を直撃!? 気になる女性作者の正体と“最終回発情期” | Asagei Biz-アサ芸ビズ
しかし、「文春の記事はこんなんです!」とアサ芸が記事をかくっていうのもなんというか…
*2:
引用のツイートやコメントは、文意を変えずに適宜変更しています
*3: