ネットロアをめぐる冒険

ネットにちらばる都市伝説=ネットロアを、できるかぎり解決していきます。

デンマークサッカー協会の少年指導10か条は誰が言ったのか、公益的なスポーツチームづくり

 

 

ワールドカップが盛り上がっていますが、こんなサッカーの指導への10か条がテレビで紹介されたそうです。

 

 

文字起こしをすると以下の通り。

 

デンマークサッカー協会 少年指導10ヵ条

子どもたちはあなたのモノではない。
子どもたちはサッカーに夢中だ。
子どもたちはあなたとともにサッカー人生を歩んでいる。
子どもたちから求められることはあってもあなたから求めてはいけない。
あなたの欲望を子どもたちを介して満たしてはならない。
アドバイスはしてもあなたの考えを押し付けてはいけない。
子どもの体を守ること。しかし子どもたちの魂まで踏み込んではいけない。
コーチは子どもの心になること。しかし子どもたちに大人のサッカーをさせてはいけない。
コーチが子どもたちのサッカー人生をサポートすることは大切だ。しかし、自分で考えさせることが必要だ。
コーチは子どもを教え導くことはできる。しかし、勝つことが大切か否かを決めるのは子どもたち自身だ。

 

なるほど、いいことが書いてありますが、私はこれを読んだとき、違和感を覚えました。たとえば、「子どもたちはサッカーに夢中だ」って、「10か条」っぽくないと思いませんか? 「10か条」みたいなルールや規範って、「すべき」「しないべき」で書かれていると思うんですけど…

 

というような疑問から出発して、今日も調べてみました。

 

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【情報求む】「量子もつれ」は放送禁止用語なのか、ポリコレ変遷史を書こう

私はいろいろなことがとても気になるのですが、最近気になっているのはこの話です。

 

 

これはさすがに与太話じゃないのか、と思って調べてみたのですが、意外にそうとも言い切れなさそうな可能性がありましたので、調べたところまで記事にまとめました。人によっては結論としてもいいじゃないかと思うかもしれませんが、私は慎重な方なので、あくまで広く情報を求める記事だと思ってください。

 

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【たぶん確報】USJのガラスは安全のために割れたのか、善意という名の

【6/20追記】

①USJの公式的な回答を追記しました。結論だけ書けば、チケットブースのガラスを割れやすくしてはいない、ということでした。

 

②旭硝子の回答を飛躍的な解釈で記載した箇所をご指摘いただきましたので、より正確な表現に差し替えました。

 

関西の地震について、いろいろな情報が飛び交っていますが、私が気になったのはこちら。

 

 

USJのチケットブースの窓ガラスが粉々に割れた画像が出回っているのですが、それは脱出のための安全設計だったという話。ツイートでも呟きましたが、個人的には果たしてこのような地震を想定するよりも、日々の衝突の危険性を考えて割れにくくした方がいいのでは、と感じました。そもそも、USJのある此花区は震度5弱だった*1ので、これで割れてしまってええんか・・・という気もします。

 

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売春斡旋で逮捕されても校長になった人はいるか、撃たれる覚悟

日大の事件については、いかにも日本のメディアらしい展開を見せてはいますが、私はこんなツイートが気になりました。元ツイートにはがっつり名前が書かれているので、イニシャルで伏せ引用します。

 

日大アメフト事件、「これだけ内田監督の悪名が広まれば理事は難しいだろ」と思うかもしれないが、M高の売春斡旋事件(野球部の名監督を呼ぶために未成年の少女を使って性接待)の中心人物であるYは、現在M高の校長だぞ。

 

このツイートのリプの前半のやりとりだけ読むと、「その情報ってどこからですか?」→「自分で調べてください」→「日刊大衆の記事*1を信じたのですか?」→「M高のwikiにありますよ」という、いつもの怪しいパターンではあるのですが、調べてみるとそうでもなかったので、確実性の高い情報を提供すべく、短めに記事を書きます。

 

 

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ドバイに物乞いはいないのか、正義は武器に似たものである

今日はちょっと前の高須先生のツイートを題材にして記事を書きたいと思います。

 

 

ネットでは大人気の高須先生のご発言、このツイートについたリプライが、なるほど、人間がわかり合うのは難しいのだなと感じさせるいい材料になっておりますが、そもそもこの発言はどの程度真実味があるのか、というところを調べてみました。

 

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【追記】『かぐや姫の物語』の「まつとし聞かば」を訳したのは誰なのか、あまの小舟の綱手かなしも

【6/5追記】

Dickinsの訳についてちゃんとした資料が手に入りましたので、そちらを追記しました。

 

大変長らく更新が空きました。何もしていなかったわけでもなく、コツコツ資料集めをしていたりしたのですが、現実もなかなかせわしなく、歳のせいか夜も全く起きられず、ちょっと納得のいく記事が書けずにおり、twitterでごまかしておりました。

 

ただ、ここまで更新があくとみなさんにも忘れ去られてしまいますので、今日は簡単な検証記事をひとつお届けしたいと思います。

 

先日、高畑勲監督が亡くなられたことは、私にとってそれなりのショックだったのですが、『かぐや姫の物語』が金ローで放映された時のツイートが話題になっておりました。

 

 

 

翻訳は難しいものですが、その中でも詩歌はトップクラスに困難を極めるものです。「まつ」と「Pine」をかけた、原文のよさをうまく表した表現です。ただ、ツイート主さんは、この英訳を、『かぐや姫』の英語版担当のIan MacDougall*1のものとしていますが、私はそこに疑問を感じたので、調べてみました。

 

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【追記】『エロマンガ表現史』はなぜ有害図書に指定されたか、読書選択の自由アハハン

【5/2 追記】

議事録は存在するのか道庁に問い合わせしましたので、「議事録を開示請求してみる」の項に追記しました。

 

少し前ですが、北海道で、『エロマンガ表現史』という本が、有害図書に認定されたことが話題になっていました。

www.asahi.com

www.j-cast.com

 

『エロマンガ表現史』は、あまり語られることのなかったアンダーグラウンド的なエロマンガの表現方法について、けっこう真面目に語っている研究書だっただけに、行き過ぎではないのか、というような批判が目立ちました。その理由としては、内容が非公開なだけに、

 

北海道は「男女の性的行為を露骨に描写した場面が多数引用されている」と指定理由を説明する。

タイトルに「エロ」の書籍、相次ぎ有害指定 研究書も:朝日新聞デジタル

 

とあるだけで、どんな議論がなされていたかは不明です。

 

不明ならば公開させればいいじゃない、ということで、今回は公文書の開示請求まで行って調べてみました。労力の割には益の少ない結果ではあったのですが、お蔵入りにするのももったいないので記事にします。

 

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