梅雨も明けて、暑い日が続きますね。エアコンがんがん使ってますか?今日はそんな冷房の話。
オフィスでは「クールビズ」ということで、冷房の温度を28度設定にしているところが多いようですが、その「28度」の根拠になっているものが、50年も前の研究である、という記事です。記事内容をまとめると以下の通り*1。
①「66年の厚生科学研究「ビルディングの環境衛生基準に関する研究」(小林陽太郎)」において、許容温度の上限が28度であるという記述がある。
②その研究をもとにして、「建築物における衛生的環境の確保に関する法」及び「労働安全衛生法の事務所衛生基準規則」によって、オフィスの室温の範囲が17度から28度と定められた。
③室温の推奨ではなく「上限」であるにもかかわらず、「いつの間にか」、一番上の数字だけが一人歩きしてしまっている。
④室温が25度から28度上昇することで作業効率が6%落ちる研究もある。
⑤一部の最新の空調システム以外は、日本の空調システムの「設計値」は「26度」であり、それは1940年の『Modern Air Conditioning, Heating and Ventilating』の本が元になっている*2。
⑥そのため、26度より高い28度の設定では不具合が生じる。よって、機械の側からも人間の側からも28度は生産性が落ちる*3。
⑦省エネを考えるならば、照明のルクスを落とすほうが効率が良い。
⑧世界を見渡せば、アメリカやオーストラリアなどは23度前後のオフィスの室温であり、28度と云う数字にしばられないほうがいい。
さあ、この話、どこまで本当なのか、調べてみました。
*1:実際の記事の内容とは順番を入れ替えています。というか、元の記事の書き方は、ちょっと構成がわかりづらいです
*2:これは確認したく、この英文の本のデータも公開されていたのですが、しかし膨大な量のページがあり、該当個所を探すのは諦めてしまいました。誰か暇な人、見つけてください。
*3:空調が日本は26度を設計値とされていることは確かなようなんですが、しかしながら、必ずしも効率が落ちるのかどうかは、そうでない意見もあります。
全文表示 | エアコンの「省エネ」温度 なぜ「28度」なのか : J-CASTニュース
この記事のダイキンの人の話では、ダイキンのエアコンは自動運転では「温度28度、湿度50%で緩やかな気流が流れるように設定されてい」るとのことで、「28度のほうが効率はいい」と答えています。