ブログ上では大変お久しぶりです。みなさんいかがおすごしですか。
千羽鶴を被災地に送るべきか否か、という論争がインターネット上でまたも繰り広げられています。元ツイートは載せませんが、「折り鶴を贈るのはやめてください」という東日本大震災の経験者の方の言葉が、今回の論争のきっかけになっているようです。
私自身も以前に、千羽鶴の歴史的な意味の変遷については記事にしましたが、そもそも、「千羽鶴を被災地に送られて迷惑した」という言説は、どこまで実感を伴って語られているのか、というところを今回疑問に思いました。
今回の被災地(もしくは最近の災害において)に、実際に千羽鶴を送られたケースってあるんでしょうかね? そのうちこの話も「被災地に千羽鶴を送られて迷惑している」とミーム化して、実際には存在しない出来事…みたくなる日がくるのかもしれません
— ネットロアをめぐる冒険 (@netlorechase) July 10, 2018
同じようなことを思った方は他にもいらっしゃるようで*1、ねとらぼさんは直接熊本市に取材をしています。
室長: ただ正直言うと、発災直後に千羽鶴や色紙はそれほど送られてこなかったと思います。(中略)届いた千羽鶴の廃棄に困っているという話は聞いたことがなく、報告書としてもあがってきたこともありません。
しかし、この言葉だけで持って、「千羽鶴を被災地に送られて迷惑している人はいない」とするのはいかがなものかと思いますので、今回は徹底的に調べてみました。
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