ネットロアをめぐる冒険

ネットにちらばる都市伝説=ネットロアを、できるかぎり解決していきます。

それ本当?ホットドッグの語源について調べてみた!、あなたが落としたのは真実の斧ですか

ホットドッグは、今では日本でもメジャーな食べ物になってますよね。でも、その言葉の由来について考えたことはありますか? 「熱い犬」、なんて変な表現ですよね。

 

その語源について、先日のNHK「チコちゃんに叱られる」で、放送されていました*1

 

その人気ぶりを表現するため、新聞にパンに挟まれたダックスフンドのイラストを載せた。添え書きにはダックスフンドと書く予定だったが、イラストを描いた漫画家がダックスフンドの綴りが分からなかったため、ホットドッグと書き浸透したと解説した。

NHK『チコちゃんに叱られる』のデーブ・スペクターが話題 「英語初めて聞いた」|ニフティニュース

 

もともとはホットドッグは「ホット・ダックスフンド・ソーセージ」と呼ばれていたんですけど、漫画家が綴りを知らなかったために、「ホットドッグ」と書き、それが広まったんだとか。

 

というわけで、今日は、その語源マジで本当なの?というところを調べてみました!

 

 

 

***

 

放送内容について

まずは放送された内容について書き起こしをしてみます。2019年2月8日の放送回です。

 

ナレーター「詳しく教えてくださるのは、25年以上ドイツの企業に務め、海外の食文化にも詳しい、筑波学院大学学長、大島愼子さん」

 

大島学長「ホットドッグには、ソーセージが挟まれてますね。これはもともと、ドイツのフランクフルトで生まれた、フランクフルターと呼ばれているソーセージが使われているのです*2

 

ナレーター「そして、このフランクフルターは、ドイツから海を渡り、アメリカへと伝わります」

 

大島学長「1860年頃には、アメリカに移住したドイツ人が、鍋で温めたソーセージを売り歩いていたのですが、手で持つと熱いので、パンで挟んで売り歩いていたそうです。このときは、フランクフルターと呼ばれ、非常に人気があったそうです」

 

ナレーター「そのフランクフルターを『ホットドッグ』と名付けたと言われているのが、漫画家のタッド・ドーガン」

(中略・デーブ・スペクターの一人芝居。1901年のニューヨーク球場での出来事としています。)

 

大島学長「フランクフルターソーセージは、ダックスフントに似ているということで、ダックスフントソーセージと呼ばれていました*3

 

ナレーター「フランクフルターソーセージの特徴は、茶色いみためと、細長い形状。その見た目が、犬のダックスフントに似ていることから、当時アメリカでは「ダックスフントソーセージ」と呼ばれていました」

 

(中略)

 

ナレーター「こうして、ダックスフントのつづりがわからず、DOGと書いたまま新聞に掲載。それが全米で大きな反響をよんだため、ホットドッグと呼ばれるようになったのです」

 

ナレーター「アメリカにある、ホットドッグとソーセージの歴史を研究している団体によると、タッド・ドーガンは、ダックスフントのつづりがわからず、ホットドッグとだけ書いた、と紹介されています。さらに、その漫画は今も見つかっていないとも。その漫画は、残っておらず、残念ながら、お見せすることができません」

 

大島学長「その後、全米に広がり、今や、アメリカ人の国民食とも言えるほど浸透しました」

 

(中略)

 

テロップ「ホットドッグの名前の由来については、諸説あります。ご紹介したのは、監修してくださった専門家の見解です」

 

出た!「諸説あり」テロップ!という感じですね。便利な言葉ですが、こういうときは少々責任逃れの感も拭えません。

 

今回私が気になったのは、当該説の「漫画は今も見つかっていない」ということ。タッド・ドーガンぐらい有名な人物になると、描いていた新聞記事もわかっているし、番組では「1901年」の「ニューヨーク・ジャイアンツのポロ球場」まで言及されているにもかかわらず、その漫画が今もって見つからないというのは、なんとも不可思議な話です。

 

それはダメだよNHK

結論から書けば、今回のチコちゃんの話、数あるチコちゃん怪しい話の中でも、群を抜いてひどい回だった思います。

 

まず、番組で紹介された「アメリカにある、ホットドッグとソーセージの歴史を研究している団体」は、以下のサイトになるのですが、ここの引用の仕方がひどい。

 

www.hot-dog.org

 

確かに上記のページ内には、ホットドッグの由来について、ドーガンの説を紹介しています。

 

A New York Journal sports cartoonist, Tad Dorgan, observed the scene and hastily drew a cartoon of barking dachshund sausages nestled warmly in rolls. Not sure how to spell "dachshund" he simply wrote "hot dog!" The cartoon is said to have been a sensation, thus coining the term "hot dog."

ニューヨーク・ジャーナルのスポーツ漫画家、タッド・ドーガンは、その場面を見て、温かいバンズにはさまれたダックスフンド・ソーセージの吠える漫画を急いで描きました。「ダックスフンド」の綴りが定かでなかったため、シンプルに「hot dog!」と書きました。この漫画はセンセーションだったと言われているため、これが「ホットドッグ」の起こりと言われています。

 

しかし、同時にこのページでは、上記のホットドッグ説についてかなり懐疑的に書いているのです。

 

"Forget about it," says Bruce Kraig, Ph.D., hot dog historian and professor emeritus at Roosevelt University in Illinois.

そいつ(ドーガン説)を忘れることだ」イリノイ州のルーズベルト大学の、ホットドッグに関する史家で名誉教授のブルース・クレイグ博士は言います。

 

Kraig suggests the cartoon began as a joke between Dorgan and the vendor who were reputedly good friends, but was by no means the first reference to "hot dogs."

クレイグ博士は、この漫画はドーガンと親しい友人であった売り子の間の冗談として始まったものであり、「ホットドッグ」の初出ではない、と言及しています。

 

そして、後述しますが、他の有力な説も同ページでは紹介しているにも関わらず、それには一切触れず、あたかもこの説だけが有力なものであると誤解させる作りになっています。ていうか、この説、Wikipediaですら否定しているんですけど*4

 

また、「専門家の見解」と逃げをうってますが、果たして筑波学院大学の大島学長は「専門家」と言えるのかかなり疑問です。

 

sakura.tsukuba-g.ac.jp

 

上記の経歴によれば、彼女の修士は「国際経営学」、博士は「政策研究家」であり、海外とのマーケティング関係や観光関係が専門であり*5、職歴もそれを物語っています。確かに、ドイツのルフトハンザのアテンダント経験もあり、ドイツに関する食の本も出してはいるようですが*6、「ホットドッグ」の語源はドイツと言うよりアメリカ文化史であり、専門はアメリカ史やもしくは言語に詳しい人物を呼ぶべきであり、はっきり言えば彼女は今回の件についてはお門違いではないでしょうか。どうしてこんな人選になったのか、これもまた不可思議です。

 

1901年より前に存在する「Hot dog」

もしチコちゃんの言うようなドーガン説が本当ならば、それより前に「Hot dog」という用法は存在しないはずです。

 

ところが、チコちゃんの言うような1901年(1900年説もあり)よりも前に、「Hot dog」の用例があったことを研究者たちが見つけ出しています。

 

今のところ、一番詳しく書かれた古い用例は1892年12月31日のPaterson Daily Press。夜の間に行われるアイススケートについての記事のようです。

 

Somehow or other a frankfurter and a roll seem to go right to the spot where the void is felt the most. The small boy has got on such familiar terms with this sort of lunch that he now refers to it as "hot dog." "Hey, Mister, give me a hot dog quick," was the startling order that a rosy-cheeked gamin hurled at the man as a Press reporter stood close by last night. The "hot dog" was quickly inserted in a gash in a roll, a dash of mustard also splashed on to the "dog" with a piece of flat whittled stick, and the order was fulfilled.

どういうわけか、 「frankfurter and a roll(ホットドッグのこと)」は、”空腹”のある最も正しい場所へと導かれているようにみえる。このような小さな少年は、こういった類の軽食についてもってこいの言葉を持っていて、「ホットドッグ」と呼んでいる。「なあおっさん、ホットドッグを早くくれよ」、昨夜この近くに寄った記者に向かって、年端もいかない街の悪童は、そう驚くようなな命令をした。この「ホットドッグ」は、パンの切り口にすばやく入れられ、切り込みの入った平らな棒きれの「犬」の部分にマスタードが急いで塗られることで、この注文は完了するのだ。

Paterson Daily Press - Google News Archive Search*7

 

2004年に「Origin of the term "hot dog"」という本を著した Gerald Leonard Cohenは*8、19世紀から存在する「ソーセージの肉は犬の肉」という噂*9が、「Dog」につながったのだろうとしています。で、この「犬の肉≒ソーセージ」転じてそういう「粗悪な肉」を「DOG」と呼ぶ習慣が、大学生のスラングとして広がっていったのだろうと推測しています。下記は1893年9月28日のKnoxville Journal(TN)。

 

It was so cool last night that the appearance of overcoats was common...Even the weinerwurst men began preparing to get the “hot dogs” ready for sale Saturday night.

昨夜はとても涼しかったので、オーバーコートを着るのが普通だった。ウインナーソーセージ売りの男は、土曜日の夜には「ホットドッグ」の準備さえ始めた。

Wordorigins.org より引用*10

 

このソーセージを「DOG」と関係づける用例はもっと昔からあり、

 

New Orleans is a wery wile, wicious*11 place: they kills men there with Bowie-knives and dogs with poisoned sassengers. They berries the former holesale in the swamp and retails the latter, tails and all, as sassenger meat.

ニューオリンズは厄介で凶暴な、ひどい場所です。彼らはボウイナイフで人を殺し、毒殺した犬でソーセージを作る。上半身は沼の前の穴に埋め、下半身はソーセージの肉として尾まで全て売ります。

Dennis Corcoran, Pickings from the Portfolio of the Reporter of the New Orleans “Picayune” (Philadelphia: T.B. Peterson & Brothers, 1846), 152. 

Wordorigins.orgより引用

 

「犬の肉」とソーセージは、19世紀の早い段階でアメリカのいくつかの地域(特に北東域)で言われていたわけです。

 

では、「HOT DOG」の名称を最初に使ったのは誰か、というところは悩ましいところですが、ある調査では、Patersonで店を開いていたMorrisという人物に焦点を当てています。彼は、「ソーセージやニシンを挟んだパンを提供していた(supplying the saloons with Frankfort sausage, herring and rolls)」人として知られ、1894年の記事では、「Hot dog」を彼から買うという記述が見えます。

 

He ate glass and blew knots out of handkerchiefs, and then took up a collection to buy a hot dog from Morris

彼はガラスを食べて、息を吹きかけてハンカチの結び目をほどき、そしてそのコレクションをMorrisからホットドッグを買うために消してしまいました。

Paterson Daily Press - Google News Archive Search

 

また、Cohenはドーガンは1903年までニューヨークに来たことがない*12こと、1906年までスポーツのイベントでホットドッグが売られていなかったこと*13なども例に挙げつつ、彼の漫画に「Hot dog」が登場するのは1906年12月12日のNew York Evening Journalに掲載されていることを発見します。絵が見たいところですが、ニューヨークの図書館まではいけません。

 

A "TAD" cartoon of the six-day bicycle race at Madison Square Garden. "HOT DOG" appears written in a smoke bubble in the center of the cartoon -- ed

マディソンスクエアガーデンの、6日間行われる自転車レースについての「TAD(注:ドーガン)」の漫画。「HOT DOG」は漫画の中心の吹き出しに描かれています。

The Big Apple: Hot Dog (Polo Grounds myth & original monograph)

 

Cohenは、彼の漫画が「Hot dog」の用語を広める役割を果たした可能性について言及しつつも、彼が「創作」した言葉ではないと結論づけています。そして、いまだにこのドーガン説を支持する人を、痛烈に皮肉っています。

 

The myth still gets told by lazy newspaper reporters and writers who do not know how to search the web, or who use old, outdated materials.

この神話(注:ドーガン説)は、怠け者の新聞記者か、インターネットの検索の仕方を知らない物書きか、あるいはそういった古く、時代遅れのものを使う人々によって未だに語られています。

The Big Apple: Hot Dog (Polo Grounds myth & original monograph)

 

 

 

ドーガン説の初出

では、NHKの代わりに、当ブログではドーガン説がどこから出てきたかを調べてみましょう。

 

1939年6月17日のシThe Philadelphia Iquirerの記事では、すでにドーガンの話が出ています。ドーガンは1929年に亡くなっているので、彼の死後と言うことになります。

 

 

f:id:ibenzo:20190210180246p:plain

http://john-adcock.blogspot.com/2016/07/tad-dorgan-and-origin-of-hot-dog.html?m=1 より

「Origin of the Hot Dog(ホットドッグの起源)」というタイトルで、ドーガン説に関する部分は、このように記述されています。

 

Tad called them hot dogs, and the day he died, Mrs. Dorgan presented the late Harry Stevens, the New York ball yard and race track caterer, the original drawing of the first of the series in which the name.

TADはこれらを「HOT DOG」と呼び、彼が亡くなった日、ドーガン夫人は、ニューヨーク球場と競技場の仕出し屋であった故 Harry Stevensに、その名前が使われた最初の原画をプレゼントした。

 

記事では、これがStevensの息子たちが経営する事務所にかかっているとしていますが、果たしてこの原画が、神話化しているNew yorkの球場を描いた漫画なのか、Cohenが見つけた1906年の自転車レースのものなのかは、定かではありません*14

 

Cohenは、ドーガン説の初出を、ドーガンの死の直前である1928年11月4日のAtlanta (GA) Constitutionに求めています。

 

Newspapers are announcing that Tad Dorgan, who strangely helped Harry Stevens to fortune as a caterer, by first calling a frankfurter a hot dog, is going to resume a column about sports that was suspended while Tad rested.

新聞は、最初に「frankfurter」を「Hot dog」と初めて呼んだことよって仕出し屋のHarry Stevensを幸運にも助けたドーガンのスポーツのコラムを、休載から再開すると発表しました。

The Big Apple: Hot Dog (Polo Grounds myth & original monograph)

 

最初の方で紹介した、クレイグ博士の言う「vendor who were reputedly good friends(仲のいい販売人)」とはおそらくStevensのことであり、Stevensはニューヨーク球場での仕出し屋で商売をしていた人でした。ドーガンはわざわざ自分の漫画にこのStevensのホットドッグを描き(それが1906年だったとしても)、彼の商売に貢献したということでしょう。Stevensがニューヨーク球場を拠点としていたこともあり、ここらへんの話がごっちゃになって、現在まで、「Hot dog」はドーガンが創作した、という話につながったというところなんではないでしょうか*15

 

 

今日のまとめ

①タッド・ドーガンが1901年にニューヨーク球場で「Hot dog」という言葉を創作したという話の信憑性はほぼない。

・理由①:ドーガンは1903年までニューヨークに来たことがない。

・理由②:1906年までスポーツのイベントで食べ物が売られたという記録がない。

・理由③:19世紀前半から、「ソーセージ」と「犬の肉」を関連付けた表現はいくつもあり、1900年より前に、既に「Hot dog」の用例が見られる。

②ただし、ドーガンの漫画が「Hot dog」の表現を広めたという可能性は残る。

③この話が信じられたのは、ドーガンと親しかった仕出し屋がニューヨーク球場で商売をしていたことや、その仕出し屋の「Hot dog」を1906年の自転車レースの漫画にて登場させたことなどが原因と思われる。

 

いかがでしたでしょうか。言葉の語源については脇の甘いチコちゃんですが*16、今回の話もかなり確実性のない話と言わざるをえません。もちろんこの先、1901年のニューヨーク球場を描いた漫画が出てくる可能性はなくもないですが、それは義経がジンギスカンだったぐらいあり得なさそうな話ではないでしょうか。

 

「摩天楼」について調べたときも思ったのですが、

 

www.netlorechase.net

 

「語源」というものは、誰か明確な発明者があるものではないのではないかな、と感じます。結構同時代発生的に語られたりもするので、その誰かが特定される、というのはもしかすると言語学的にナンセンスな話なのかもしれません。なので、「〇〇の語源はこれ!」と決めつけている話を見かけたらば、眉につばをつけておくとよいでしょう。

 

「諸説あり」は結構ですが、それは確度のそれなりにある情報を流す時に使っていただきたいものです。みなさんも、テレビの怪しい情報には気をつけましょう☆

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

***

 

蛇足。

 

すごくどうでもいい情報ですが、今回の記事はキュレーションサイト、いわゆる「いかがでしたでしょうか」ブログの真似っ子で書いてみました。大変疲れますね。

 

どうしてかというと、今回のホットドッグの話、英語圏ではかなり調べつくされていて、全体的に色々なサイトからの情報を借用*17し、まとめサイト的に書かざるを得ませんでした。また、ソースがアメリカでしか手に入らないものも多く(各種新聞など)、孫引き状態のものもあり、ソースの信憑性自体を疑いだされてしまうと、ちょっと苦しいところです。個人的には不本意なのですが、日本語の記事でちゃんとしたサイトがなさそうだったので、まあ、嚆矢になるのも悪くないかなと思って、記事にしました。「いかがでしたでしょうか」的にしたのは、こんなんじゃだめだぞという自戒をこめてです。

 

でも、私のブログも、「いかがでしたでしょうか」ブログも、情報を集めるという点では変わりありません。私のブログに「真実」はなく、ただ「確度の高そうな」話が収められているだけです。たまに私の記事を真実の斧のように振り回されている方もお見かけしますが、光栄なことではあるものの、握っているのが柄なのか刃先なのか、ときどき気をつけていただければと思います。

 

それにしても、この「ホットドッグ」の語源は、Wikipediaにも触れられているぐらい、眉唾ものです。それにチコちゃんスタッフは、この語源説が怪しいというNHDSCのサイトを参照したことを明示しているのですから、誰かが放送前には気づいていたと思うんですけど、そこらへんは大人の事情なんですかねえ。

*1:

2019年2月8日放送。日付を正確に書かないのもキュレーションサイトの特徴ですよね。

*2:

今回は取り上げませんが、この「ドイツが起源」説も、少々簡単に語られてはいけない部分だと思います。

アメリカでの「ホットドッグ」の成功者に、コニーアイランド州のIgnatz Frischmannが挙げられることもあります。NYTの1904年3月7日の記事には、彼の死亡記事が掲載され、「frankfurter sandwich」を「発明(invented)」した旨が書かれているそうです。

The Big Apple: Hot Dog Roll

ただ、「Hot dog」の言葉は下卑た響きがあったようで、コニーアイランド商工会議所はこの語を使用しないようにしたというような話も上記リンクには掲載されています。

ここはちょっと複雑だったので、割愛しますが、上記リンクが大変詳しいです。

*3:

この言い方もどうでしょう。「ダックスフントソーセージ」の呼び方もあったでしょうが、「Wlenertrurst」「the Frankfurter」「 the Coney Island Red Hot」など、他にも色々な呼び名があったようです。

*4:

ソーセージに関する成句「ホットドッグ」を造語したと誤って思われていた(ホットドッグの語源(英語: Hot dog#Etymology)参照)

タッド・ドーガン - Wikipedia

*5:

「観光業界におけるクライシスコミュニケーション 実務からみる欧米企業と日本企業の違い」 日本広報学会 2003年4月
「日本のグローバル観光戦略 外客誘致と地域振興」 千葉商科大学ポリシースタディ集 2004年1月

大島愼子ウェブサイト » 研究

 

など。

*6:

 

ドイツおいしい物語

ドイツおいしい物語

 

また、内容はわかりませんが、食に関する寄稿も行ってはいるので、

食にまる(ママ)わるエトセトラ(15)/大島愼子

食品工業 9月15日号 (2010年08月20日発売) | Fujisan.co.jpの雑誌・定期購読

 

「海外の食文化にも詳しい」は、間違いではありません。微妙ですが。

*7:

書き起こしが面倒だったので、文章自体は以下より拝借しました。

"Hot Dog": The Untold Story : Word Routes : Thinkmap Visual Thesaurus

後述するように、「ホットドッグ」については徹底的に調べつくされており、今回の記事はコピペだらけになるので、個人的には不本意です。

*8:Cohenはずーっとホットドッグの由来について研究してきた人で、はっきり言って今回の話はこの本が読めれば終わりなんですが、私家版のような発行のされ方しかされてないようで、アメリカのいくつかの大学にしか収められておらず、現物を読めないのが大変残念です。

Origin of the term "hot dog" (Book, 2004) [WorldCat.org]

*9:

ただし、Cohenはこれは実際にあったことで、犬専門の屠殺者もいたということを書いています。

"It was scandalous but true. Some butchers even hired dog killers

スキャンダラスだが真実だ。販売者の何人かは犬の屠殺者まで雇った。

The Big Apple: Hot Dog (Polo Grounds myth & original monograph)

Cohenは、1838年7月6日のNYTの記事などを理由に挙げています。

Sausages have fallen in price one half, in New York, since the dog killers have commenced operations.

犬の屠殺者が仕事を始めてからソーセージの価格は、ニューヨークでは半分まで下落した。

 

*10:これは2008年版のOXFORDのHot dogの用例に載っているようです。しかし、現物を確認できないので、今回は孫引きばかりになることお許しください。

*11:

これはviciousの誤記では? それとも古い用法にあるのかしら。ちょっと自信ないですが

*12:

Dorgan didn't come to New York City until 1903

The Big Apple: Hot Dog (Polo Grounds myth & original monograph)

*13:

And Gerald Cohen of the University of Missouri-Rolla has found that hot dogs weren't sold at sporting events until 1906.

The Big Apple: Hot Dog (Polo Grounds myth & original monograph)

 

*14:

ただこれは自転車レースのものでしょう。ソースが示されていなかったのですが、Cohenは1926年のStevensのインタビューで、自転車レースにホットドッグを提供することを述べており(It was my son, Frank, who first got the idea and wanted to try it on one of the early six-day bicycle crowds at Madison Square Garden.)、これがやはりドーガンのHot dogの初出と見ていいのではないでしょうか。

*15:

スペルがわからなかったから…という話についての初出はよくわかりませんでした。どこかにあるとは思いますが、ちょっと時間切れです。

*16:

「やぶ医者」の語源は「養父市」というフェイク情報について - Togetter

 

【追加収録あり】「チコちゃんに叱られる!」のたいやき発明話は「嘘」です~近代食文化研究会さんが断言 - Togetter

 

など

*17:

参考にしたサイトは以下。

The Big Apple: Hot Dog (Polo Grounds myth & original monograph)

Wordorigins.org

Hot Dog History | NHDSC

"Hot Dog": The Untold Story : Word Routes : Thinkmap Visual Thesaurus