ネットロアをめぐる冒険

ネットにちらばる都市伝説=ネットロアを、できるかぎり解決していきます。

「摩天楼」はいったい誰が訳したのか、言語学の夢想家

センターの英語かなんかで出てきたんですかね、「摩天楼」を意味する「Skyscraper」についてのツイートが伸びていました。

 

 

skyscraperを「摩天楼」という字をあてたことに対するすばらしい感覚について述べていますが、果たして本当のところ、この語を誰が訳したのか、調べてみました。ちなみにこのツイートのリプについている情報は興味深いものばかりなので、目を通されることをオススメします。

 

 

skyscraperの語源について

Oxford English Dictionaryによると、「skyscraper」という語自体は、高層ビルが林立する前から存在します。

 

1.Nout. A triangular sky-sail.

 

2. colloq. 

a. A high-standing horse.[A horse named Skyscraper, sired by Highflyer, won the Epsom Derby in 1789

 

b. A very tall man.

c. A rider on one of the high cycles formerly in use.

d. A tall hat or bonnet. Obs.

e. In Baseball, Cricket, etc., a ball propelled high in the air; a towering hit, a skyer.

 

3. An exaggerated or 'tall' story. nonce-use.

 

4. A high building of many stories, esp. one of those characteristic of American cities.

 

1.三角形のスカイセイル*1

2.a. 高身長の馬(Skyscraperという、ハイフライヤーの血統の馬で、1789年のエプソムダービーで優勝した。)*2

b.とても背の高い男性

c.昔使われていた背の高い自転車に乗る人

d.シルクハット、ボンネット

e.野球やクリケットで、高く打ちあがったボール、とても高いフライ、高い飛球

 

3.誇張した、もしくは「途方もない」話

 

4.多くの階層からなる高い建物、特にアメリカの都市の特徴のひとつ

 

*3

 

OEDは(たしか)原義に近い(用法的に古い)意味から載せていたはずなので、元々は、船に関する用語だったんですかね。スカイセイルは、帆船の一番上にある帆なので、それが空をこすっているような感じがしたんでしょうか。転じてそれが、「めちゃくちゃ高い」という意味でいろいろな意味に派生していったような感じですね。

 

OEDは用例も載せているので、簡単に年代を転記すると、

 

1.スカイセイル 1794年

2a.高身長の馬 1789年あたり

2b.背の高い男 1857年

2c.背の高い自転車に乗る人 1892年

2d.シルクハット 1847年

2e.高い打球 1866年

3.誇張した話 1841年

4.高層ビル 1883年

 

ぐらいの感じになります。少なくとも18世紀までにはこの語は発生していたようです。

 

 

13世紀のイタリア語まで遡れる

 しかし、調べてみるともう少し遡れるようなコメントも存在します。

 

The Italian word grattacielo means scraping the sky. This was pointed out by Dutch skyscraper researcher Gerard Peet. It was in use since the early 13th century, and described a tall man.

イタリア語で「grattacielo」は、「空をこする」という意味です。これは、オランダの高層ビル研究者のGerard Peetによって指摘されています。これは13世紀初頭に使われており、背の高い男性を意味したそうです。

What Is The History Of The Word "Skyscraper?" | SkySaver Rescue Backpacks

 

この記述はネット上でいくつか目にしますが、Gerard Peetという高層ビル建築を専門とした研究者もロッテルダムの大学に存在しているのですが、その記述があった文献と言うものがなんなのかというのが判然としません*4

 

しかし、もしこの説が正しいとすると、今のところ「空をこする」という言葉で古いものはイタリア語ということになります。ただ、その時の意味は「背の高い男性」なので、スカイセイルの意味ともずれます。

 

また、skyscraperにあたる語は、他の国でもあり、基本的には「翻訳借用*5」といって、「skyscraper」をそのままその国の言葉に直訳をしているといわれています。けれども、おもしろい話もあります。

 

Scyscraper - Cloudscraper - Skyskraber - Wolkenkratzer

 

上記のリンクのフォーラムは、デンマークの研究グループが、「skyscraper」と、デンマーク語・ドイツ語の「skyskraber」「Wolkenkratzer」の類似点について調査しているという事での質問なんですが、興味深いのが、ドイツ語の「Wolkenkratzer」の「Wolke」は正確には「」を意味するんですね。ドイツ語には同じ「摩天楼」を意味する語は「Himmelkratzer」もあり、その「Himmel」は「空」を意味するので、「Himmelkratzer」の方がより「skyscraper」の語釈に近いと思うのですが、恐らくドイツで一般的なのは「Wolkenkratzer」の方でしょう。

 

研究グループは、この各国に広がる「skyscraper」が本当に翻訳借用なのか、独立した語なのかというところを質問しているのですが、一応英語にも、「cloudscraper」という語が使われた形跡はあるようです。

 

He called his dream building a "cloudscraper". One of his old drawings showed plans for a building one hundred stories high. 

彼は彼の夢の建物を「cloudscraper」と呼んだ。彼の古画の一つは、100階建ての建物の計画を示している。

American Architects' Biographies: B

 

これはBUFFINGTON, LEROY S. というアメリカの建築家のことのようで、彼は1848年生まれですので、ちょうど「skyscraper」があらわれはじめたのは1884年ごろですから、彼が活躍したのはまだ高層ビルの名称が定まってない頃でしょう。もしかすると、「cloudscraper」というような表記の揺れが存在したのかもしれません。

 

結局専門家のあいだでも定まっていない話なので、私的な見解ですが、「高い」を意味する「空(雲)をこする」ような語は、古く西欧圏であったのではないか、と思います。その「空をこする」が、色々な語に翻訳借用されたのか、独立発生したのかはわかりませんが、少なくとも英語の「skyscraper」の初期の語義である「スカイセイル」については、転用された意味なんではないかと思います。だから、やはり「skyscraper」の元々の意味は「とんでもなく高い」というところなんではないでしょうか。

 

「摩天」について

さて、「摩天」という語については、リプ欄にも指摘がありますが、漢語からきており、これは「とても高い」という意味で、(おそらく)「天をこするほど(高い)」という意味からきているので、確かにskyscraperと全く同じです。

 

中国の古書の検索には「Chinese Text Project」というサイトが使えますので、

 

ctext.org

 

そこで「摩天」を調べてみます。そうすると、唐代初期に成立した「芸文類聚」がひっかかります。624年成立といわれています。

 

《上詩》曰:白鹿乃在上林西苑中,射工尚復得白鹿哺唶之,黃鵠摩天極高飛,後宮尚得烹煮之

<巻九十五>《獸部下》《鹿》

 

漢詩は苦手なので全部訳しませんが、「黃鵠」は神話の大鳥のことで*6、その鳥が「極めて高い空を飛んでいる様子」=「摩天極高飛」を詠んでいます。

 

実際の高さということだけではなく、比喩的にも使われています。「犬馬の齢」で有名な曹植の「黄初六年令」から。

 

故欲修吾往業,守吾初志,欲使皇帝恩在摩天,使孤心常存入地,將以全陛下厚德,究孤犬馬之年,此難能也

《卷五十四》《刑法部》《刑法》

 

これも全文は訳しませんが*7、該当の連は「陛下の恩は空よりも高い」ぐらいの意味でしょう。引用したのは先ほどの「芸文類聚」からですが、本当に黄初六年に書かれたならば、3世紀前半という事になります。

 

また、リプでも指摘されているように、李白の詩にもあり*8、古くから中国では使われてきた表現なのでしょう。

 

ちなみに、中国には「摩天嶺」という名前の山がいくつもあり*9、日本でも日清戦争や日露戦争で、戦いの舞台となりました*10。「すごく高い山」という意味でつけられたから、きっと同じ名前が多いんですね。

 

なので、「摩天」という語自体は、skyscraperよりもかなり古く、中国に存在していたことになります。ついでに言えば、「摩天楼」の中国語訳は「摩天大樓」なので、そもそも中国語のskyscraperの訳を日本は輸入したのではないか、という推測もできます*11

 

摩天楼と摩天閣

では、日本ではいつごろ「摩天楼」という言葉が使われ始めたのか。

 

新聞紙上で初めて「摩天楼」の語が確認できるのは*12、1902年。「市街の設備」という小見出しで、アメリカの街の様子について語られている中に出てきます。

米人自らスカイ、スクレーパー(摩天楼)として誇りをれるは人の知る所也。

朝日1902/7/11 P2

 

1911年の、アメリカのカーチスと一緒にニューヨークを飛行した記事にも出てきます。

我等は紐育(ニューヨーク)市の所謂摩天楼(スカイ・スクレーパー)の屋背を遥かなる眼下に(後略)

朝日 1911/3/10 P5

 

1917年のイギリスの使節がアメリカを訪れた時の記事。

英国の使節摩天楼を見て驚くの図

朝日 1917/11/3 P4

1924年6月24日のウォール街についての記事にも「摩天楼の30階」という表現が出てきます。

 

では、ずっとskyscraperの訳語は「摩天」だったのかというと、そうでもありません。実は、同じぐらい「摩天」という言葉も優勢でした。

 

例えば『世界実観 第八巻 (亜米利加合衆国)』(1916)では、当時世界一の高さを誇ったウールワースビルを、「世界最高のウールワース摩天」と表現しており、以下のように記載しています。

 

摩天閣は今や紐育の月並建築となつて了つて、中には無益の冗費を徒費するに過ぎずとして、寧ろ其愚を嗤ふ者すらあるに至つた。

国立国会図書館デジタルコレクション - 世界実観. 第8巻 (亜米利加合衆国) P47

 

上記文章を読むと、ウールワースだけでなく、いわゆる高層ビル群を「摩天閣」と呼んでいることがわかります。

 

同じように、1917年には『趣味の地理. 第四編 (世界の名勝くらべ)』という本の中でも、「ウールワースの摩天*13と紹介されています。

 

1919年の『世界のぞ記』では、ニューヨークの留学記として、「摩天閣街より」という見出しがつけられて、

 

摩天は脚下にニョキニョキと群り立って我々の高さに迫るべくゼンマイ仕掛で伸びてゐるやうだ

国立国会図書館デジタルコレクション - 世界のぞ記 P235

 

と感想が書かれています。

 

この「摩天」表記は時代が下っても存在し、例えば1934年の朝日の記事にも見えます。これは、アラビアで当時発見された塔のような遺跡が、アメリカの摩天楼に似ていると称して、見出しこそ「砂漠に摩天」と書いているのですが、記事内は、

 

アメリカの摩天閣(スカイスクレーパー)一八八八年シカゴにできたオーディトリアムビルディングが世界最初の摩天閣であると云はれている

朝日 1934/10/12 P2

 

と説明されており、他の部分についても全て「摩天」で通しています。

 

他にも、1939年3月2日の「世界最大のジオラマ」という朝日の記事では、「世界最大の摩天都市ニューヨーク市」と紹介されています。

 

当時の辞書をのぞいてみるのも参考になります*14

 

1918年の『Saito's idiomological English-Japanese dictionary』(齊藤秀三郎)では、skyscraperの訳をこう書いています。

 

f:id:ibenzo:20180121233720p:plain

Skysail(の滑稽名称)。(又)非常に高い建物など

国立国会図書館デジタルコレクション - Saito's idiomological English-Japanese dictionary = 熟語本位英和中辭典 P1222

 

齋藤はここに「摩天楼」の訳語を当てはめていません。

 

時代が下って岡倉由三郎の『新英和大辞典』(1929)にもskyscraperの項があります。

 

f:id:ibenzo:20180121233517p:plain

《航》三角のskysail; 摩天、非常に高い煙突

国立国会図書館デジタルコレクション - 新英和大辞典 P1578

岡倉は「摩天」の訳語を当てはめています。

 

国語の辞書では、戦前の辞書の中では、デジタルライブラリーの中にあるものとしては、平凡社の『大辞典』(1935)にしか項を見つけられませんでした。

 

f:id:ibenzo:20180121235247p:plain

マテンカク 摩天閣=摩天楼

マテンロー 摩天楼 skyscraper(英) 高層建築のこと。天を摩する概あるよりいふ。摩天閣。

国立国会図書館デジタルコレクション - 大辞典. 第二十三卷

 

『大辞典』は、両方の言い方を併記しており、当時どちらの使い方もあったということが伺えます。ただ、「摩天」を主項目においてある由を考えると、「摩天」の方がマイノリティーだったのでしょう。『大辞典』は、語釈の「天を摩する」も、現代の考え方と近いですね。

 

私が調べた感じだと、「摩天」表記がほとんどになっていくのは、戦後になっていってからだな、という感じです。どうして「摩天」の方が優勢になったのかは定かではありませんが、前述した中国語訳の「摩天大樓」との関わりか、単に語感のよさか…。

 

「摩天楼」を訳した人

一応、1900年代初頭から、「摩天楼」の語は、ブレはありながらも日本に定着していっていることがわかりました。

 

気になるのは、では誰がその訳語を当てはめたのか、というところです。

 

実はひとつ面白い記事があります。1909年6月20日の朝日の記事なんですが、藪野椋十名義で、渋川玄耳*15が、ニューヨークを見聞した様子を書いています。

 

紐育名物の一は正に此の鉄石の高い家、これをsky-scraperと称へる、字引を按ずるに空を掻挮(かつはら)ふといふ義に当る、俺の地方で図抜けて丈高な奴を「雲打穿し(くもうつぼかし)」といふ、一寸面白い言葉ぢゃろ、で此の紐育の高い家を穿雲閣と訳したらどんなもんぢや(中略) 東先生に話したところ、摩天楼と直訳は如何と言われた、成程其れが可かった

朝日 1909/6/20 P6

 

この時点で、どうやらsky-scraperに正確な訳語は未だなく、渋川は自身の故郷の方言で「穿雲閣」を提案するのですが*16、ここで登場する「東(ひがし)先生」なる人物が、「摩天楼」と訳してみせるのです。

 

では、この「東先生」とは誰か。

 

渋川のこの見聞録は『藪野椋十世界見物』という本になっていて、デジタルライブラリーでも読む事ができます。「東先生に話したところ」とさらっと登場しているところを見ると、恐らくそれまでの話の中で既に出てきた人物なんでしょう。このニューヨークの挿話までの話をぺらぺら読んでいくと、見つけました。

 

渋川はニューヨークについた当初、寝込んでしまい、そこに日本人の見舞いがくるという場面です。

 

牛窪、水野、篠崎、中村其外七八人の在留日本官民が来訪された、まだある、神戸高商の東君、山口高商の蒲生君。

国立国会図書館デジタルコレクション - 藪野椋十世界見物 : 附・露都に於ける二葉亭 P237

 

神戸高商は神戸商業大学の前進です。「先生」と呼ばれるからには教授クラスなのではないかと推察すると、当時その学校にいた「東」姓の教授に、東奭五郎という人物が浮かび上がります。

 

旧制神戸高等商業学校の教授を務めた東奭五郎 (1865~1947) は,わが国における会計史研究の先駆者であり,彼は自己の代表的著作である『新案詳解 商業簿記』(1903) と『商業會計 第壹輯』(1908) においてそれぞれ簿記の歴史を考察した論稿を収録している。

神戸大学大学院経営学研究科|研究資源|ディスカッション・ペーパー|2011年|東奭五郎:わが国における会計史研究の先駆者

 

年のころも渋川と近いですし、当時同じようにアメリカに行っていた可能性もあります。もう少し調べてみると、当時の神戸高商の「学友会報」に、「東教授送別会」の項目が立っているのを発見できました。1908年4月6日の号です。

 

同教授(注:東教授)は、簿記学位に商業実践研究の為め、満二ヶ年間、英米両国に留学を命ぜられ、来る二十七日当港出帆の伊予丸で、先づ米国に向けご出発の事と定まった。

「学友会報第十六号」1908年4月6日 P25

http://www.lib.kobe-u.ac.jp/bunsho/gakuyukaiho/16-s.pdf

 

渋川の記事が1909年ですので、1908年にアメリカに向け出発した東教授と、記事内に出てくる「東先生」は、恐らく同一人物と考えていいでしょう。ということは、「摩天楼」の訳語を考えたのは、神戸高商の東奭五郎教授なのではないか!?

 

そこまでの確証はない

と思ったのですが、よく考えると、先ほど引用した朝日新聞の「摩天楼」表記の記事の中に、1902年のものが混じっていました。再掲します。

 

米人自らスカイ、スクレーパー(摩天楼)として誇りをれるは人の知る所也。

朝日1902/7/11 P2

 

渋川の記事の7年前です。少なくとも朝日新聞の中には、「摩天楼」訳を知っている記者がいたということになります。うーん、いい説だと思ったんだけどなあ。

 

渋川の記事を読むと、その場で東先生が直訳して見せたようにも考えられますが、もしかすると、既にアメリカに住む日本人居留者の中で、skyscraper=摩天楼という訳語が候補の一つとしてあり、それを教えてあげただけなのかもしれません。なので、可能性としては、

 

①東先生は自分の知っていた訳語の一つの「摩天楼」を教えた

②東先生がその場でした直訳がたまたま「摩天楼」だった

 

が考えられるでしょうか。①にしろ②にしろ、それよりも前に、「摩天楼」訳を考えていた人物はいるはずです。

 

私の検証はここまでとなってしまうのですが、当該ツイートのリプ欄に、興味深いコメントが載せられていました。ツイートそのものは載せませんが、その方が学生時代に「英語学者のSK先生」が「摩天楼」の訳を考えたという話を聞いたんだとか。機会があれば聞いていただけるとのことなので、ぜひ結果を知りたいところです。

 

今日のまとめ

①skyscraperの「とても高い」意味を表す語源は、13世紀ごろまで遡れるのではないか。ただし、英語としてではなく、他の言語が元である可能性もある。

②「摩天」自体は3世紀初頭から存在し、同じように「とても高い」「空よりも高い」といったような意味を表している。中国語のskyscraperも「摩天大樓」であり、日本もそれを倣った可能性もある。

③日本では20世紀初頭から「摩天楼」「摩天閣」両方の記載が混在していたが、戦後「摩天楼」に統一された。

④神戸高商の東教授がニューヨーク留学中に「摩天楼」と訳したという記録が残っているが、それ以前に「摩天楼」を使用している記事もあり、最初に訳を当てはめた人物はわからない。

 

今回はあと一歩届かず、という感じでした。個人的には、この「摩天楼」の訳語、オリジナルを考えた人が一人いるのではなく、同時期に何人もおんなじような訳を考えたのではないかなあという気がします。「摩天」はすでにあるわけなので、それに「楼」や「閣」をつけるのは、もしかしたら色んな人が思いついたかもしれません。

 

 

「摩天」と「skyscraper」の、言語学上のつながりはわかりませんが、もし翻訳借用ではないのなら、どこの国も、考えることはおんなじなんだなあと思います。イマジン!

 

 

 

 

*1:

私は帆船に詳しくないので、Wikipedia頼みですが、中央部のトップの小さな帆をskysailというそうです。

 

f:id:ibenzo:20180120223538p:plain

帆 - Wikipedia

 

上記の図のD18番。

*2:日本語のWikipediaにも項目が立っていました。

スカイスクレーパー - Wikipedia

日本語のWikipediaは、名前の由来をskyscraperを「高く飛ぶという意味もあり」としていますが、英語版は、「身長から(in reference to his height)」というソースを引っ張ってきていますので、「high-standing」は「高身長」と訳しました。

Skyscraper

*3:以上、孫引きですが、以下を参照しました。

The Big Apple: Skyscraper

*4:一応、LinkedINからメッセージを送っていますが、返事が来るかな…

*5:

翻訳借用 - Wikipedia

*6:

http://pedia.cloud.edu.tw/Entry/Detail/?title=%E9%BB%83%E9%B5%A0

*7:読みたい人は、以下のサイトを参照。

蓬の歌を聴きながら:黄初六年令

*8:

李白 94 尋蕹尊師隠居 ・95自遣 ・96 獨坐敬亭山 : 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之のブログ 女性詩、漢詩・建安六朝・唐詩・李白詩 1000首:李白集校注に基づき時系列に訳注解説

*9:

摩天嶺 - 维基百科,自由的百科全书

*10:

摩天嶺の戦い - Wikipedia

*11:

ただし、この説が成立するには、skyscraperとしての訳語の「摩天大樓」がいったいいつごろから中国の文献に現れるかを調べなければなりません。日本に現れるよりも前(1900年以前)に出てくるならば、信憑性は増すと思います。ただ、それは少々ホネがおれるので、今回はパスしました

*12:

ちなみに、「摩天」の語が初めて確認できるのは、やはり日清戦争時の「摩天嶺」での戦闘の記事です。

鳳凰城奪取せられしん兵は摩天嶺に向て逃亡せり

朝日 1894/11/3 P1

*13:

国立国会図書館デジタルコレクション - 趣味の地理. 第4編 (世界の名勝くらべ)

*14:

デジタルコレクションで読める恐らく明治期の最古の英和辞書『和訳字彙』には、Skysailの項はありましたが、skyscraper葉ありませんでした。

国立国会図書館デジタルコレクション - 和訳字彙 : ウェブスター氏新刊大辞書

*15:

明治期に活躍したジャーナリスト、随筆家、俳人。

渋川玄耳 - Wikipedia

*16:

ただし、後述する『藪野椋十世界見物』を読むと、渋川は英語はからきしだったようで、単に彼が知らなかっただけ、という話もあります。