ヴォイニッチ手稿というと、15世紀の謎の暗号のような本、ということで有名ですが、これをロシアの数学者たちが解読したのではないか、という話が出ています。
久しぶりにまとめサイトなんかをソースに持ってきてみますが、ここのスレにもあるとおり、「こいついっつも解読されてんな」という感じがするもの事実です*1。
というわけで、今回のこの話、どこまで真実味があるのかを調べてみました。しかし残念なことに、あんまりすっきりしたオハナシではありません。
続きを読む
誰もが一度は聞いたことある言葉、「水面を優雅に浮かぶ白鳥も実は水面下では必死に足をもがいてる」は、嘘だったという話。
「水面を優雅に浮かぶ白鳥も実は水面下では必死に足をもがいてる」
— 秋月 (@akodama) 2017年4月20日
実際に白鳥の近くに寄ってみたらあいつら浮力で浮いてますぜ
移動するとき少し足を掻くだけですぜ
#信じていたのにウソだった知識 pic.twitter.com/ESHznTmpkj
確かに、そんなに必死な感じではないですねえ。
さて、今回はその真偽ではなく、初出についてです。このツイートの返信には、『巨人の星』の花形くんの言葉が原因ではないか、というお話があります。
@akodama @sayori27 梶原一騎のせい。 pic.twitter.com/G0RtycXNj5
— ミスターK (@arapanman) 2017年4月22日
花形くんは、
青い水面に美しく優雅に浮かぶ白鳥は/
しかしその水中にかくれた足で絶え間なく水をかいている/けっている/
だからこそ/
つねに美しく優雅に浮かんでいられる
ぼくはその白鳥であるためにも星くん…/
きみを打つ!
と言っています。
なるほど、広まったのはこのセリフかもしれません。しかし、これを「梶原一騎の創作」とまで言っていいのか*1、というのも疑問に思いました。
というわけで、今回はその初出探しです。一応追えるところまでは追いましたが、今回は図書館に行かずにネットの海だけで考えたので、何か追記があればぜひはてブにでもください。
*1:たとえばwikipediaの記述。
ちなみに、「優雅に泳ぐ白鳥も水面下では激しく足を動かしている」というフレーズが、漫画『巨人の星』の作中で登場人物の台詞として語られたことから有名になっているが、これは原作者の梶原一騎による創作であり、実際にはそれほど激しく足を動かしているわけではない。
私はNTR、いわゆる寝取られジャンルと呼ばれるものにあんまし興味はないのですが、フランスではその表現が多彩ですよ、というお話。
フランス人、NTRジャンルひとつとっても、寝取られる男の性質で「コキュ(寝取られていることを知らない男)」「コルナール(寝取られてショックを受けている男)」「コルネット(寝取られても動じない男)」と個別の呼称を付けてるしあいつら生粋の変態ですよ
— キクチバ (@kikutiba) 2017年4月17日
寝取られ男の表現が状態によって3種類もあるなんて、フランスは未来にいきてんな、という感じですが、同時に、「まーたテキトーなツイートか」と思っちゃうことも事実です。
ということで調べてみたら、意外に本当であるようなんですが、やっぱり意味がちょっとずれているようだったので、詳述していきたいかと思います。
続きを読む
ハチミツを食べた赤ちゃんが、ボツリヌス症を発症し、亡くなったというニュースが先ごろありました。
その際、クックパッドなんかに、離乳食用にハチミツ入りのレシピが公開されていて、問題が指摘されておりました。
同時に、「ハチミツ」とボツリヌス症の関係が日本で注意喚起されたのは1987年と歴史が浅く*1、まだ十分に知られていないのではないか、という指摘もありました*2。
「乳児とハチミツ」の危険性が、なぜ完全には広まっていないのか、という部分について、そもそも、「ハチミツ」と「乳児」がどのように日本で関わってきたのか、という歴史を今日は紐解いていきたいと思います。
*1:http://idsc.nih.go.jp/iasr/CD-ROM/records/08/09302.htm
*2:
食餌性ボツリヌス症は以前から知られていましたが、乳児ボツリヌス症は1976年にアメリカ合衆国ではじめて報告されました。わりと新しい病気と言えます。日本での最初の報告は1986年ですので、30年ぐらい前です。そのころには蜂蜜がボツリヌス芽胞に汚染されていることが知られており、翌年の1987年には厚生省が1歳未満の乳児に蜂蜜を与えないよう通達を出しています。
こんなツイートが話題です。
ペンギンを歌った歌は必ず「飛べないけどがんばる・がんばれ」という趣旨の詞を含む。ペンギンは驚異的な進化で卓抜した泳ぎの能力を獲得したのであり、飛べないことなどどうでもよい。余計なお世話である。カモノハシの歌に「がんばって胎生を目指せ」みたいなものはない。なぜペンギンばかり標的に
— ながさわ (@kaichosanEX) 2017年4月14日
私はこの方のツイートがとっても好きで、よい意味で意味の無い含蓄のある言葉を諸々呟かれているのです。今回もその一環なのですが、ずいぶん話題になってしまったからか、めずらしく、
伸びはじめているので念のため補足しておきますが「ペンギンを歌った歌は必ず『飛べないけどがんばる・がんばれ』という趣旨の詞を含む」と言うのは言い過ぎで、端的に言えば噓です。よろしくご確認ください。
— ながさわ (@kaichosanEX) 2017年4月14日
「端的に言えば嘘です」と、フォローを加えていました。
でも、これだけ話題を集めるということは、「ペンギンは飛べないけどがんばる・がんばれ」みたいなイメージをみなさんが共有しているということなんでしょう。どうでもいいことが気になる身の上としては、どうでもいいと思いながら、日本の歌謡業界において、ペンギンはどういう立ち位置なのか気になってしまったので、調べてみました。今日はネタみたいなもんです。
続きを読む
インドでサルに育てられた少女が救出されたというニュースが話題です。
「衣服を身に着けて」おらず、「サルの群れの中」で過ごす少女が保護されたんだとか。彼女は、「動物のように四つん這いで走り、床から物を食べた」り、「話すことはまだでき」ないとのこと。
どうもこうも疑わしいニュースです。調べてみました。
続きを読む
こんなツイートが話題になっていました。
【恐ろしい】現実の8時間が、感覚的に1000年に感じさせることができる薬が開発可能
— 気になる宇宙 (@Kininaruutyu) 2017年3月28日
現在、この薬を受刑者に服用させることで、懲役1000年の刑が英国で考えられ始めているそうだ。マンガのような話だが、科学技術の進歩は素晴らしい。 pic.twitter.com/6BG2gXvW06
イギリスで、薬を使って現実の8時間を1000年に感じさせる刑罰が考えられ始めているとのこと。例のごとくツイッターからまとめサイトへ貼られて拡散しておりますが、どーも調べてみると、そんな薬は存在しないだけでなく、話の主旨もずれているようだったので、今日こそ短めに記事にしたいと思います。
続きを読む