ネットロアをめぐる冒険

ネットにちらばる都市伝説=ネットロアを、できるかぎり解決していきます。

スウェーデンの教科書に書いてある「子ども」の詩の本質はなにか、スミレの花を

子供の育て方については百家争鳴という感じでしょうが、「スウェーデンの教科書より」という、こんなツイートがバズっていました。

 

 

画像を書き出すと、以下のようになります。

 

批判ばかりされた子どもは、非難することをおぼえる

殴られて大きくなった子どもは、力にたよることをおぼえる

笑いものにされた子どもは、ものを言わずにいることをおぼえる

皮肉にさらされた子どもは、鈍い良心の持ち主となる

しかし、激励をうけた子どもは、自信をおぼえる

寛容にであった子どもは、忍耐をおぼえる

賞賛をうけた子どもは、評価することをおぼえる

フェアプレーを経験した子どもは、公正をおぼえる

友情を知る子どもは、親切をおぼえる

安心を経験した子どもは、信頼をおぼえる

可愛がられ抱きしめられた子どもは、世界中の愛情を感じとることをおぼえる

 

なるほど、素敵な言葉だとは思いますが、どうもこの国はスウェーデンとかフィンランドとか聞くと、条件反射的に「バンザイ!」とやっちゃう感じがあるので、そもそもの出所も含めて、いったいどんな詩なのか、調べてみました。

 

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「逆エイプリルフール」は存在するか、嘘もつき続ければ魚になる

今年のエイプリルフールはみなさん、どんなイタズラをするかもう考えましたか? 今日はそんな四月馬鹿のお話です。

 

 

タニタさんが、WIkipediaのエイプリルフールの項である内容でもって、2019年は「逆エイプリルフールの年」と呟いておりました。Wikipediaの内容は以下のとおりです。長いですが全文引用します。

 

その昔、ヨーロッパでは3月25日を新年とし、4月1日まで春の祭りを開催していたが1564年にフランスのシャルル9世が1月1日を新年とする暦を採用した。これに反発した人々が、4月1日を「嘘の新年」とし、馬鹿騒ぎをはじめた[4](これ以降は嘘の起源と思われる)。

しかし、シャルル9世はこの事態に対して非常に憤慨し、町で「嘘の新年」を祝っていた人々を逮捕し、片っ端から処刑してしまう。処刑された人々の中には、まだ13歳だった少女までもが含まれていた。フランスの人々は、この事件に非常にショックを受け、フランス王への抗議と、この事件を忘れないために、その後も毎年4月1日になると盛大に「嘘の新年」を祝うようになっていった。これがエイプリルフールの始まりである。

そして13歳という若さで処刑された少女への哀悼の意を表して、1564年から13年ごとに「嘘の新年」を祝い、その日を一日中全く嘘をついてはいけない日とするという風習も生まれた。その後、エイプリルフールは世界中に広まり、ポピュラーとなったが、「嘘の新年」は次第に人々の記憶から消えていった。

エイプリルフール - Wikipedia

 

あまりにも嘘くさい話だったので思わず「ウソやん」と呟いてしまったのですが、タニタさんにもフォローしてもらったので、ちょっとちゃんと調べてみました。

 

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【暫定版】算数の教科書にはリンゴがよく出てくるのか、餃子だって6個で1人前なのに

 

算数はみなさんお好きでしたか? 今日は算数あるあるの話。

 

 

確かに、記憶にあるはるか昔の算数の授業では、リンゴを数えていた気がする…という気もしたんですが、気がするだけだと気持ちが悪いので、ちょっと調べてみました。

 

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ベトナムの彼はカモをとってはいけないと知らなかったのか、片側通行の多文化理解

今日は文化の違いのお話です。

 

NHKにめずらしいニュースが流れました。

 

東京・江戸川区の公園でかわいらしい姿を見せていたカルガモが、近くに住むベトナム人に捕まえられてしまいました。ベトナム人は「日本の食事が口に合わずカモを使ってベトナム料理を作るつもりだった」と話していて、警視庁は鳥獣保護法違反の疑いで書類送検しました。

「日本食合わず…」公園のカルガモ捕獲 ベトナム人 書類送検 | NHKニュース

 

今回、私が気になったのは、これを受けたツイートです。もとのものは載せませんが、「彼は野生のカモをとってはいけないのを知らなかっただけ」なのに、このような報道をすることに悪意を感じる、というようなことを呟いていました。

 

なんとなく私はこの発言を読んで、大変モヤモヤしてしまったので、モヤモヤしてしまったことを、自分なりに解消するための、今日は個人的な記事だと思ってください。「自分はそうは思わないなあ」という人も、たぶん中にはいらっしゃるかと思います。

 

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Yahoo!ニュースの見出しは「自民は党名抜き、立憲民主なら党名あり」なのか、ブラインドタッチの神託

見出し詐欺というのは世人に嫌われることこの上ないものですが、Yahoo!ニュースにおいて、その見出しが偏向的に変更されているのではないかという話。

 

不祥事の絶対数が明らかに多いにもかかわらず、見出しから徹底して党名が省かれる自民党。一方で必ずといっていいほど党名が入れられる立憲民主党など野党

もし見出しにちゃんと党名が入っていれば、自民党議員の不祥事の多さが可視化され、自浄を促す有権者の声も強まるはずですが、Yahoo!ニュースはどうしてこのような見出しの付け方を採用しているのでしょうか。

議員不祥事「自民は党名抜き、立憲民主なら党名あり」、Yahoo!ニュース見出しの怪 | BUZZAP!(バザップ!)

 

Yahoo!ニュースの政治家の不祥事のニュースでは、なぜか自民党の党名は抜かれているというのを検証した、という記事です。

 

しかし、検証したと言う割には、いったいどれほどの数のそのような「偏向的な」見出しがあったのかもわからず、全体的にふわーっとした感じで書かれた記事でしたので、本日は検証の検証という形で記事を書いてみました。

 

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フランスでは「親1」「親2」と呼ぶのか、そして途方に暮れる

今日はフランスの両親の呼び方の話。

 

 

既にツイートのレスには、「書類上の話では?」というツッコミが入っていますが、私も気になっていたので、少しこの話についてまとめてみました。

 

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それ本当?ホットドッグの語源について調べてみた!、あなたが落としたのは真実の斧ですか

ホットドッグは、今では日本でもメジャーな食べ物になってますよね。でも、その言葉の由来について考えたことはありますか? 「熱い犬」、なんて変な表現ですよね。

 

その語源について、先日のNHK「チコちゃんに叱られる」で、放送されていました*1

 

その人気ぶりを表現するため、新聞にパンに挟まれたダックスフンドのイラストを載せた。添え書きにはダックスフンドと書く予定だったが、イラストを描いた漫画家がダックスフンドの綴りが分からなかったため、ホットドッグと書き浸透したと解説した。

NHK『チコちゃんに叱られる』のデーブ・スペクターが話題 「英語初めて聞いた」|ニフティニュース

 

もともとはホットドッグは「ホット・ダックスフンド・ソーセージ」と呼ばれていたんですけど、漫画家が綴りを知らなかったために、「ホットドッグ」と書き、それが広まったんだとか。

 

というわけで、今日は、その語源マジで本当なの?というところを調べてみました!

 

 

*1:

2019年2月8日放送。日付を正確に書かないのもキュレーションサイトの特徴ですよね。

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